映画でつながるヨーロッパ「EUフィルムデーズ」4都市で開催、日本初上映作は20本

欧州連合（EU）加盟国の映画を紹介する「EUフィルムデーズ2023」の上映作品が解禁された。

EUに加盟している27カ国が参加した今回のコンセプトは「映画でつながる、ヨーロッパ」。世界中の人々に共通するテーマの作品を「家族、この複雑なるもの」「さまざまな愛、さまざまな友情」「私たちをとりまく世界」「越境して働く、社会の中で生きる」「女性たちの奮闘」「踏み出す勇気」「アイデンティティと自己を求めて」の7部門に分けて上映する。日本初上映の20作品を含む計30本がラインナップされた。

オープニング作品はウクライナ映画「ルクセンブルク、ルクセンブルク」。双子の兄弟が、幼い頃に家を出た父に会うためにルクセンブルクへ向かう旅が描かれる。また、紡績工場で勤続20年を迎えるミリヤーナの人生をつづったクロアチア・セルビア合作映画「ひとつの青い花」、オリンピックで金メダルを3度獲得したフェンシング選手アーロン・シラーギとハンガリー代表チームを追ったドキュメンタリー「一人はみんなのために」、元チャンピオンダイバーの若者の旅を軸に家族の絆や自己発見について描いたキプロス・ギリシャ・イタリア合作映画「答えをもつ男」なども上映される。

「EUフィルムデーズ2023」は東京・国立映画アーカイブ、京都・京都府京都文化博物館、広島・広島市映像文化ライブラリー、福岡・福岡市総合図書館で開催。

EUフィルムデーズ2023

2023年6月2日（金）～30日（金）東京都 国立映画アーカイブ
2023年6月20日（火）～7月23日（日）京都府 京都府京都文化博物館
2023年7月21日（金）～8月5日（土）広島県 広島市映像文化ライブラリー
2023年8月9日（水）～27日（日）福岡県 福岡市総合図書館

上映作品

家族、この複雑なるもの

「ルクセンブルク、ルクセンブルク」※日本初上映
「ヴァディムの旅」
「ムーン、66の問い」※日本初上映
「マッチ棒くずし」※日本初上映
「グラット」※日本初上映

さまざまな愛、さまざまな友情

「恋するアナイス」
「愛についての歌」
「とにかく見にきてほしい」※日本初上映
「イニシェリン島の精霊」
「ネズミは天国がお似合い」※日本初上映

私たちをとりまく世界

「Terra」※日本初上映
「埋葬」※日本初上映

越境して働く、社会の中で生きる

「Let There be Light／光あれ」※日本初上映
「オレグ」
「DJスカアラブ」※日本初上映
「模範社員」※日本初上映
「タイガーズ サンシーロの陰で」
「シチリアーノ 裏切りの美学」

女性たちの奮闘

「母」※日本初上映
「フェモクラシー 不屈の女たち」
「カルメン」※日本初上映
「ひとつの青い花」※日本初上映

踏み出す勇気

「ブラインドマン」
「ケースがはばたく日」※日本初上映
「ケースのためにできること」※日本初上映
「一人はみんなのために」※日本初上映

アイデンティティと自己を求めて

「MISS OSAKA／ミス・オオサカ」
「アイスマイヤー曹長の選択」※日本初上映
「答えをもつ男」※日本初上映
「ライダーズ」※日本初上映