無人島でヒエラルキーの頂点に立つドリー・デ・レオンが語る「逆転のトライアングル」

第75回カンヌ国際映画祭で最高賞パルムドールを受賞した「逆転のトライアングル」より、ドリー・デ・レオンのインタビュー映像がYouTubeで公開された。

リューベン・オストルンドが監督した本作では、沈没した豪華客船から無人島に流れ着いた人々のサバイバル劇が描かれる。

無人島でヒエラルキーの頂点に立つトイレ清掃婦のアビゲイルを演じたフィリピン出身のドリー・デ・レオンは「劇中で描かれる問題は現実でも起きている。特に私の母国であるフィリピンでも、まだ根深い問題が残っている」と述べ、「例えば社会における男女の役割もそう。“女は男に従うべき”という信念が今もある」とコメント。そして「今の社会がいかに外見の美しさを偏重し、内面を無視しているかとかね」「マルクス主義だけがテーマじゃないの。性別や階級を取り巻く力関係も描いている」と説明した。

「逆転のトライアングル」は全国で公開中。