沖縄が日本本土に復帰して50年を迎えたことを記念してスクリーンにかけられる「
ドキュメンタリーパート90分、ドラマパート30分で構成された本作。2つのパートを通して、沖縄戦や看護学徒として動員された56名の白梅学徒の存在、そして戦争の悲しさを浮き彫りにしていく。ドキュメンタリーパートは「ドキュメンタリー沖縄戦 知られざる悲しみの記憶」の
場面写真には、ドキュメンタリーパート当時の白梅学徒たちの集合カットや、ドラマパートから負傷兵の看護にあたった白梅学徒や軍医の姿が収められた。松村は「白梅学徒役の若き女優たちは、悲しみの記憶を自分たちのものとして演じ、負けまいと無名兵士を演じた男優たち。絶望的な状況で、冷徹な診察を続ける軍医役の布施博さんの渾身の演技。ドキュメンタリーパート同様に、魂が震えるような出来栄えとなった。古き戦友とのコラボ。そして俳優たちの熱演が『戦争の悲しみ』を多くの人に伝えてくれるはずだ」とコメントしている。
「乙女たちの沖縄戦~白梅学徒の記録~」は、8月2日から8月7日にかけて東京・東京都写真美術館ホールで上映。8月6日から神奈川のシネマ・ジャック&ベティ、8月上旬から大阪・シアターセブン、京都・京都みなみ会館、愛知・名古屋シネマテーク、沖縄・桜坂劇場にて上映される。東京都写真美術館ホールでは「ドキュメンタリー沖縄戦 知られざる悲しみの記憶」も同時上映される。
松村克弥 コメント
もう20年以上前になるが、凄惨な少年犯罪の実話を描いた私の監督作品がある。脚本を担当した太田隆文さんは、その後「ドキュメンタリー沖縄戦 知られざる悲しみの記憶」を監督。続いて今回の「乙女たちの沖縄戦」ドキュメンタリーパートを担当。27年ぶりの共作となった。
私は近年、興味を持ち沖縄戦の女子学徒隊の勉強をしていたが、太田さんが撮った体験者たちのドキュメンタリーを見た時は絶句。壮絶な体験をした人たちの言葉は本当に重い。再現ドラマパートを担当する私が、それに匹敵するものを作れるのか……。そう思えたが、近年に担当した戦争映画の経験がそこで生きた。
白梅学徒役の若き女優たちは、悲しみの記憶を自分たちのものとして演じ、負けまいと無名兵士を演じた男優たち。絶望的な状況で、冷徹な診察を続ける軍医役の布施博さんの渾身の演技。ドキュメンタリーパート同様に、魂が震えるような出来栄えとなった。
古き戦友とのコラボ。そして俳優たちの熱演が「戦争の悲しみ」を多くの人に伝えてくれるはずだ。
太田隆文(映画監督) @ota_director
「乙女たちの沖縄戦」ポスターと場面写真が到着、ドラマ手がけた松村克弥のコメントも https://t.co/D8M59TDlFC