乙野四方字の小説2作がアニメ映画化、“並行世界”をテーマに描くラブストーリー

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乙野四方字(おとのよもじ)による小説「僕が愛したすべての君へ」「君を愛したひとりの僕へ」のアニメ映画化が決定。10月7日に2作とも公開される。

「僕が愛したすべての君へ」「君を愛したひとりの僕へ」プロジェクトビジュアル

「僕が愛したすべての君へ」「君を愛したひとりの僕へ」プロジェクトビジュアル

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2016年に刊行された原作小説の舞台は、人が“並行世界”を行き来することができる世界。作中では、同じ名前を持つ2人の少年が、それぞれの世界で1人の少女と恋に落ちるさまが描かれた。両作品はそれぞれ独立した物語だが、2つの世界はお互いの世界を支え合っているという設定が隠されている。

小説「僕が愛したすべての君へ」書影

小説「僕が愛したすべての君へ」書影[拡大]

僕が愛したすべての君へ」では、母親と暮らす高校生の高崎暦がクラスメイトの瀧川和音から声を掛けられたことをきっかけにストーリーが展開。85番目の並行世界から移動してきたという彼女は、その世界では2人が恋人同士であると告げるのだった。

小説「君を愛したひとりの僕へ」書影

小説「君を愛したひとりの僕へ」書影[拡大]

君を愛したひとりの僕へ」には、父親と暮らす小学生・日高暦が登場。ある日、父の勤務先で佐藤栞という少女と出会った暦は、互いに恋心を抱くように。しかし親同士が再婚することを知らされ、兄妹にならない運命が約束された並行世界への駆け落ちを決断する。

「僕が愛したすべての君へ」の監督は松本淳、制作はBAKKEN RECORDが担当。「君を愛したひとりの僕へ」ではカサヰケンイチが監督、トムス・エンタテインメントが制作を担った。脚本は、両作品とも「フォルトゥナの瞳」の坂口理子が執筆している。

乙野は「二作同時公開のこの映画は、どちらから観てもよい作りになっており、観た順番で感じ方が大きく変わると思います。どちらから観るか、一度しかできない選択をぜひ楽しんでください。そして、あなたとは逆の順番で観た、並行世界のあなたのことを想像してみてください」とコメント。YouTubeではプロジェクトPVが公開中だ。

乙野四方字 コメント

この物語は、中学二年の頃の自分の妄想から生まれています。
無限に存在する並行世界の中で、その妄想が辿りついた最も幸せな未来の一つが、今回の映画化になります。
二作同時公開のこの映画は、どちらから観てもよい作りになっており、観た順番で感じ方が大きく変わると思います。
どちらから観るか、一度しかできない選択をぜひ楽しんでください。そして、あなたとは逆の順番で観た、並行世界のあなたのことを想像してみてください。
逆の順番で観た人と感想を語り合ったりするのも面白いかもしれません。
この夏、再び生まれる新しい並行世界の物語を、どうか見届けてあげてください。

石黒研三(プロデューサー)コメント

この作品は、ど真ん中の純愛映画です。人生の選択を起点にした2つの物語を“並行世界”という切り口で、それぞれの世界を2作品の中で描いています。そして、その2つの物語は「観る順番で観た後の感動が変わる」という、今までにない仕掛けを体験いただけます。
この物語では恋愛だけを描いているわけではありません。“愛情=相手を思いやること”という観点から描く、たくさんの愛情に満ち溢れた作品となっています。その“相手を思う気持ちの尊さ”を、この作品から受け取っていただきたいと思っております。
どっちから観るか? みなさんのお好みに合わせて見る順番を決めていただき、今までにない新しい映画体験を劇場で体感してください!

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(c)2022 「僕愛」「君愛」製作委員会

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じょんま @jonma

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