「僕愛」「君愛」特報と場面カット解禁、両作品のティザービジュアルに“交差点”

「僕が愛したすべての君へ」「君を愛したひとりの僕へ」のティザービジュアル、場面カット、監督のコメントが到着。あわせてYouTubeで特報が解禁された。

乙野四方字による小説をもとにした本作。原作では、人が“並行世界”を行き来することができる世界を舞台に、同じ名前を持つ2人の少年がそれぞれの世界で1人の少女と恋に落ちるさまが描かれた。両作品はそれぞれ独立した物語だが、2つの世界はお互いの世界を支え合っているという設定が隠されている。

「僕が愛したすべての君へ」では、母親と暮らす高校生の高崎暦がクラスメイトの瀧川和音から声を掛けられたことをきっかけにストーリーが展開。制作はBAKKEN RECORDが担当した。「君を愛したひとりの僕へ」には、父親と暮らす小学生・日高暦が登場。ある日、暦は父の勤務先で佐藤栞という少女と出会い、互いに恋心を抱くようになる。トムス・エンタテインメントが制作を担った。

両作品のティザービジュアルには、乙野の生まれ故郷・大分県大分市にある「昭和通り交差点」がモチーフの交差点が描かれている。また「僕が愛したすべての君へ」の特報には、暦と「85番目の並行世界から来た」という和音との出会いが、「君を愛したひとりの僕へ」の特報には別の並行世界にいる暦と栞が仲良く自転車に乗る様子などが映し出される。

「僕が愛したすべての君へ」の監督・松本淳は「この2つの映画を観た方々はどう思うのだろうか。2本のクロニクル是非あなたの目で確認してください」と、「君を愛したひとりの僕へ」の監督・カサヰケンイチは「この世界が豊かな想像力に溢れた世界へと向かっていますように」とコメントした。

「僕が愛したすべての君へ」「君を愛したひとりの僕へ」は10月7日に2作同時公開。脚本は、両作品とも坂口理子が執筆した。

松本淳 コメント

高崎暦、日高暦、同じであり違う人、別人であり同じ人。縁あって高崎暦と付き合う事になったが幸せなのはどっちの暦なのだろうと考える。それにしても1人の人間が1つの選択肢が違うとかくも違う人生を送るものかと驚かされる。これはSFだけの話だろうかそれとも現実世界でも起こりうる話なのだろうか。でも、2人の暦はプロセスこそ極端に違えど幸せな人生を送ったのではないだろうか。この2つの映画を観た方々はどう思うのだろうか。2本のクロニクル是非あなたの目で確認してください。

カサヰケンイチ コメント

選択しなかった世界を垣間見ることができるとしたら、みなさんはどんな世界を覗いてみたいですか。それよりも選んできたこの世界を間違いにしないことを考えるべきなのかもしれませんが、想像してみることは自由です。この世界が豊かな想像力に溢れた世界へと向かっていますように。