「ハッチング―孵化―」の監督
第38回サンダンス映画祭でプレミア上映された本作。北欧フィンランドで暮らす少女ティンヤが見つけた卵から生まれた“それ”が、幸福な家族の仮面を剥ぎ取っていくさまを描く。1200人のオーディションから選ばれた
ベルイホルムは長編デビュー作となった本作について「大人のためのおとぎ話で、そこにホラーの要素が入っている。ホラー映画を作りたかったというよりは、この物語を作品にしたかった」と語る。そして「自分の見たくない感情が出てきてしまったらどうなるのかという恐怖を描きたかった」と説明し、本作における一番の恐怖は「母親から愛されないこと」だと伝えた。映像内には、ティンヤがうなされながら眠る中、“それ”の視点で徘徊する様子を捉えた本編シーンも収められている。
また劇中に登場するティンヤたち家族は明るく洗練された様子だが、生活感はなく息が詰まるような雰囲気も感じさせる。「この映画の母親のような完璧主義や、すべてを美しく完璧にしたい願望は私自身にもある。あの母親は極端だけど、自分自身の誇張が少し入っている」と明かすベルイホルム。「母親の理想的な世界観を再現しているけど、最後にはそれが恐ろしいものであることがわかる」と物語の行方を示唆するコメントも残している。
「ハッチング―孵化―」は4月15日より東京・ヒューマントラストシネマ渋谷、新宿シネマカリテほかで全国順次ロードショー。
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