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大倉忠義(関ジャニ∞)と成田凌が共演した本作は、学生時代から受け身の恋愛を繰り返してきた主人公・大伴恭一と、彼に一途なアプローチを繰り返す今ヶ瀬渉の揺れ動く恋模様を描く作品。大倉が恭一、成田が今ヶ瀬をそれぞれ演じた。「名言だらけ。洪水にのみ込まれるような圧を感じました」と原作の印象を語る行定。「観客が能動的になるように作りました。僕らは引き算。できるだけ抑えて、観客の皆さんに参加してもらうようにしました」「恋愛劇って深いものだなって思わされましたね」と映画化への道のりを振り返る。
映像化のオファーは何度かあったと言う水城。「『窮鼠』はフランス映画のように強い言葉の応酬というか、やかましいイメージ。行定監督からいただいたシナリオはマンガと共通する空気感があったので、これなら進めていただいて大丈夫ですとお返事をしたんです」と回想し、「できあがった映像を観たら、フランス映画とは対極の静かな映画だったんですが、それはそれで面白いなと観させていただきました」と感想を伝えた。さらに、試写会時の成田のエピソードとして「私の1つ前の席で成田さんがご覧になってたんです。そしたら上映中、成田さんの頭があっちこっちに動くんですよ。終わったあとに『どうしたんですか?』って聞いたら、恥ずかしかったんですって。『モゾモゾしちゃってごめんなさい』って言われて(笑)」と裏話を披露する一幕も。水城は「映画での今ヶ瀬もかわいいですけど、素の成田さんもかわいくないですか?」とほほえんだ。
映画とマンガでの今ヶ瀬像の違いについて話が及ぶと、水城は「成田さんの今ヶ瀬のほうが子犬感があるというか無防備ですよね。最初からもうフラれたら死んじゃうくらいの空気を出していて。マンガの今ヶ瀬はかわいいところもあるけど、防御に意識を配ってるところも多い」と言及。「ヘテロの恭一にどう入り込むか考えたときに、女性と同じぐらい、女性よりかわいけりゃイケるだろって戦略だったのかなと思うんです」と分析する水城に、行定は「成田には『自分なりに恭一を攻略しなきゃいけない』と伝えていたんです。『女優たちも出てくるけど、お前がそれを凌駕できるかが問題だ』って。それを成田は考えてたと思う」と返答し、「大倉忠義の恭一はちょっと奥底が見えない。だから余計成田をそうさせたのかな。やっぱり原作とは少しずつ違うから、見比べると面白いだろうな」と続けた。
最後に行定は「愛し合うという行為は不確かなものですが、原作と同じように、この映画の中でも描けたと思います」とコメント。「恋愛に関する映画はたくさん扱ってきましたが、本作も僕にとって胸を張ってラブストーリーと言える作品になりました」と述べた。
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🌟毬湖💫 @marico_coba
大倉忠義を成田凌はどう攻略した?行定勲と水城せとなが今ヶ瀬の“かわいさ”を分析 #SmartNews
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