レイモンド・カーヴァーの短編小説「シェフの家」をもとにした長編アニメーション「
離婚したカップルの再会と再度の別れを淡々とつづった「シェフの家」にインスパイアされた本作。1995年のカナダ・ケベック州独立運動を背景に、思い出の地ヴィル・ヌーヴ(新しい街)で再会したアルコール依存症の詩人ジョゼフと元妻エマの関係に、新たな波乱が巻き起こっていくさまが描かれる。
監督を務めたのは、本作で初めて長編アニメを手がけた新鋭
アニメーション作家の
「新しい街 ヴィル・ヌーヴ」は東京のシアター・イメージフォーラムほか全国で順次ロードショー。
山村浩二 コメント
変革の鐘は鳴ったのか。未練、歯がゆさ、残り火、残光、取り戻せないものと、新しい光、希望との板挟み。前進しているようでゆっくりと後退していく感覚。モノクロームのミニマムな画面に、ケベックの黄昏の淡い色の変化を見た気がした。
秦早穂子 コメント
分かりやすさばかりが求められる時代に息苦しさを感じるあなたの死んでしまった心を掻き起す映画。
男との女の色気、その関係性の陰影(ニュアンス)がざわめくなか、政治、国、そして世界が拓けて見えてくる。
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レイモンド・カーヴァーの小説にインスパイアされた長編アニメ「新しい街」公開(動画あり / コメントあり) - 映画ナタリー https://t.co/vS9KJXvREF