島根・出雲の神話を題材とした劇場アニメ「
旧暦の10月が神無月ではなく“神在月(かみありづき)”と呼ばれ、全国の八百万の神々が集まる神話の地として知られる出雲。「神在月のこども」では毎年神々が行うという翌年の縁を結ぶ会議“神議り(かみはかり)”を題材に、出雲を目指して駆ける少女の成長が描かれる。
主人公は母を亡くし、大好きだった“走ること”と向き合えなくなった少女カンナだ。あるとき、彼女のもとに神使の兎・シロと鬼の少年・夜叉が現れる。カンナは人々と神々の境界をまたぎ、出雲へといざなわれていく。カンナに蒔田が声を当てるほか、シロに
アニメーション監督は「海獣の子供」に参加していた白井孝奈。彼女は島根出身の祖母を持つ縁もあり、原案から参加した。また四戸俊成が原作・脚本・コミュニケーション監督を担当。脚本には
蒔田と四戸、プロダクションマネージャーの里見哲朗によるコメントは下記に掲載している。
蒔田彩珠 コメント
声優のお仕事に憧れていたので、お話を頂いた時はとても嬉しかったです。初めて台本を読んだ時に、その気持ちがいっそう強くなりました。カンナが神様や仲間たちと出会い、悲しみを乗り越え成長していく様子は、観る人に勇気を与えてくれます。その時々の心の揺れ動きを伝えられるよう、心を込めて演じたいと思います。スタッフの方々が、この作品を届けようと奮励努力されているお姿や、沢山の方々からの応援や励ましを受け、みんなで一緒に作り上げているんだな、カンナは本当にみんなに愛されているんだな、と感動しています。その一員になれることがとても誇らしく、私もカンナに精一杯の愛情を注いでいきたいなと思っています。
四戸俊成 コメント
2020年から2025年、東京五輪から大阪万博。世界中の方々が日本に興味をもっていただける時流に、この島国の根と書く「島根・出雲」の“神在月”をアニメでひも解き、お伝えしたい。そうした想いで2017年頃から企画を進めてきた「神在月のこども」ですが、原作を書く中で、主人公カンナの旅や成長をとおして描き出そうとしてきた“ご縁”という価値観が、現在、より大切となる状況に向かっているように感じています。少しでも多くの方々の心に希望のようなものを灯せればと願い制作に邁進する中で、この度、とても心強い出演陣の皆さまがキャラクターたちに魂を宿してくださることが叶い、大変嬉しく光栄な思いです。
また、心通う制作陣や出演陣の方々とともに劇場オリジナルアニメをつくりあげる“ご縁”に満ち満ちた日々を追体験頂けるよう、公式サイト等でリアルタイムメイキングを発信致しますので是非ご覧ください。
里見哲朗 コメント
地震、噴火や大火などの大災害が今よりもはるかに災害が多かった江戸時代。日本を訪れた出島のオランダ人たちは、災害に何度も遭い、嘆き悲しみ逃げ惑うひとびとの記録を本国オランダに送っていました。そのなかで被災した日本人が、絶望的な状況下でも笑い、すぐさま家をそして暮らしを立て直していくさまに驚き、印象的に語っているそうです。『神在月のこども』の企画は安定した時代に立てられ、今激動の時代に制作が進められています。おそらくこの激動を克服した新しい時代に世に出て、みなさまにご覧いただくことになると思います。名も知れぬ江戸時代の日本人と同じように、これからの再建の時代に少しでも笑顔でいられるよう制作を務めていきます。
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【坂本真綾】2021年公開の劇場アニメ「神在月のこども」に神使の兎・シロ役で出演いたします。
出雲の神話を題材とした劇場アニメ「神在月のこども」公開決定、主演は蒔田彩珠(コメントあり) https://t.co/jgddveG6Rb