生田斗真主演ドラマ「俺の話は長い」の脚本家・金子茂樹が向田邦子賞に輝く

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第38回向田邦子賞の選考会が本日4月7日に東京都内で行われ、ドラマ「俺の話は長い」の脚本を手がけた金子茂樹の受賞が決定した。

金子茂樹

金子茂樹

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「俺の話は長い」ビジュアル

「俺の話は長い」ビジュアル

テレビドラマの脚本家として活躍した向田邦子の功績をたたえ、現在のドラマ界を支える脚本家に贈られる同賞。「俺の話は長い」は生田斗真が31歳のニート・岸辺満を演じたホームドラマだ。屁理屈を駆使して母に寄生していた満が、姉家族との同居をきっかけに自立することを余儀なくされるさまが描かれる。

金子は「脚本家になって15年、いつかホームドラマを書きたいと思っておりました。その夢が叶い、さらにこのような素晴らしい賞を頂けるなんてボクは幸せ者です」と受賞の喜びをコメント。また「このような素晴らしい賞を受賞できたのはこれ以上ないキャストとスタッフの皆さんのお陰です。本当にありがとうございます。今でも『満だったらこういう時なんて言うかなぁ』とか『岸辺家だったらどうするかなぁ』と無意識に考えてしまうほど、ボクにとってかけがえのない作品です」と語っている。

授賞理由と選考委員によるコメントは下記の通り。

第38回向田邦子賞「俺の話は長い」授賞理由

医療モノ刑事モノが多い中、こうした日常の素材で楽しませてくれたことは、改めて、それがドラマの大切な要素だと感じました。展開(筋立て)に頼るエンターテインメントではなく人間の描写で楽しませ、ニートと不登校を、ごく日常の事として面白く描いていく感性は秀逸。作者の人生観が出ている魅力的な脚本になっていると思います。1時間枠2本立ても新鮮で、エンタメ性、物語性、作家としてのチャレンジ、そうしたことのバランスも良く、光彩を放つ作品に仕上がっています。

冨川元文 コメント

日常の暮らしを素材に面白く楽しませてくれた。今どきこうした日常を丁寧に描くドラマは少ない。向田邦子さんのエッセイやドラマのセリフと同じ匂いがしました。作家の個性、感性に魅力を感じます。

大石静 コメント

テレビに関わるものとして、テレビを中心に活躍している方の受賞で、うれしいなと思っています。金子さんの考える人間のアホらしさみたいなもの、人間を見つめる作家の哲学みたいなものがとてもよく出ているという意味において、今までの作品とはちょっと違う、作家性の高いものだったと思います。でも、そういったことが鼻につかず、とても楽しい、センスの良いセリフのなかに哲学がうかびあがっているところが見事だなと思いました。

岡田惠和 コメント

「俺の話は長い」は、単純に読んで、ものすごく面白かったです。同じ脚本家として、ちょっと嫉妬するぐらい面白かった。金子さんは今のテレビの連続ドラマをずっと支えてきて、中心にいる人のエネルギーとか、自信とか、そういったものを感じましたし、小さな世界を面白く見せ切っているのが大したものだなと思いました。

井上由美子 コメント

初回のオーソドックスな楽しさから、回を追うごとにヘリクツに作家らしさが出てきて、ドラマの中に現実世界を映していました。サザエさん方式の2話形式に新味もあり、何気ない日常描写の中で、物語の伏線も見事でした。今は深夜でしか新しいことができず、ゴールデン・プライムには1話完結の王道を求められるところがありますが、プライムでのチャレンジに拍手を送りたいです。

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