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マイケル・ベイがフィレンツェ市長を説得「あなたの街を吹っ飛ばさないといけない」

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マイケル・ベイ

マイケル・ベイ

Netflix映画「6アンダーグラウンド」の監督を務めるマイケル・ベイが参加したビデオ通話会見が12月2日に東京都内で行われた。

本作は世界随一のスキルを持ちながらも、過去を消し去りたいと願う身元不明の精鋭6人の活躍を描いたアクション。6人がチームを結成し最難関のミッションに挑むさまが描かれる。チームを率いる謎の男をライアン・レイノルズが演じたほか、ベン・ハーディ、メラニー・ロラン、エイドイア・アージョナ、デイヴ・フランコ、コーリー・ホーキンスがキャストに名を連ねた。

「アルマゲドン」や「トランスフォーマー」シリーズを手がけたベイは爆発シーンや迫力満点のアクションを得意とし、“破壊王”の異名を持つ。そんな彼は本作のロケ地の1つとなったイタリア・フィレンツェについて「美しく歴史的な街で撮影許可を得るのはかなり難しいこと。説得するのはものすごく大変なんですよ」と笑いながら打ち明ける。フィレンツェの市長に安全を確保することを説明したうえで「あなたの街を吹っ飛ばさないといけないんですが、その代わり見たことのないようなフィレンツェをお見せしますよ」と説得したそうで、「(撮影中)幸運にも街を傷付けることはありませんでした」といたずらっぽくはにかんだ。

Netflixからオリジナル映画の監督を任され、プレッシャーはなかったのか問われると「プレッシャーは好きなんです」と即答。また「娯楽性が高くて、アンチヒーローを描く本物のアクション映画が撮りたかった。僕を自由にさせてくれて、新しいものに臨む環境を与えてくれたNetflixには感謝しています」と思いを口にし、「フランチャイズ映画、続編ものが多すぎる」と映画業界の現状に言及した。一方で本作に「続編の可能性を感じる」という意見が飛び出すと、ベイは「世界各国から本当に素晴らしいキャストを集められたし、時間の制約でかっこいいバックストーリーがあるのに描けなかった登場人物もいます。もしかしたら続編でお見せすることができるかもしれないですね」と期待を込める。続いて「あなたにとってのヒーローとは?」と尋ねられたベイは「負け犬がヒーローになる姿が好きです。この映画の中の6人もみんな痛みを抱え、救済を求めています」と回答した。

本作の撮影で使用した車両は750台以上。爆破などで消費した燃料の総量は6万リットル以上に上る。「アルファロメオを9台、とにかく車はいっぱい壊しました(笑)」と話すベイは「CGが多すぎるとお客さんにもわかるし、リアリティがなくなるんです」と現場で実際に撮影することへのこだわりを見せる。さらに「(最近は)どんどんリアルスタントが衰退してきてます。やり方がわからない監督が多すぎる」と語り、「破壊するのが好きなのか? それとも求められているから撮影するのか?」という質問には「好きというよりも映画にはカオスが必要。アクションによってキャラクターの個性を描くこともできます」と答えた。そしてベイは「ジムで腹筋をしているときなんかに、一瞬でアクションが浮かびます。とにかく誰も観たことない、やったこともないことを僕のスタイルでやりたい! アクションとコメディをミックスするのが大好きなんです」と声を弾ませる。本作に過激なシーンがあることに触れながら「本物の悪には暴力で立ち向かうことも必要です。でも犬と赤ちゃんは傷付けてはいけない!」と劇中で決して犬と幼児を傷付けなかったことを強調した。

最後にパワーの秘訣を聞かれたベイは「撮影が大好きだし、スタッフと一緒に何かを作り出すの楽しいんです」と笑みをこぼす。「僕はディレクターチェアーを持ってないんです。血を投げたり、すべて僕自身がやります。そういうのが好きなんですよ」と明かし、「すごいスピードで走る車の中で、僕自身がカメラを持って撮影もします。すぐ指示が出せてとっても楽なんですよ」と力説した。

「6アンダーグラウンド」は12月13日よりNetflixで全世界同時配信。

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