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「氷上の王、ジョン・カリー」監督が“彼の魂を呼び起こす”音楽を語る特別映像

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五輪フィギュアスケート金メダリスト、ジョン・カリーのドキュメンタリー「氷上の王、ジョン・カリー」。監督のジェイムス・エルスキンと音楽監督のスチュアート・ハンコックが音楽について語る特別映像が、YouTubeで公開された。

バレエのメソッドを取り入れた華麗な演技で多くの人々を魅了し、1976年開催インスブルックオリンピックのフィギュアスケート男子シングル部門で金メダルを獲得したカリー。本作では競技者としてのカリーだけでなく、彼の栄光の裏にあった深い孤独が、パフォーマンス映像やインタビューを交えて明らかにされる。

映画に登場するカリーの数々の演目は、クロード・ドビュッシー「『牧神の午後』への前奏曲」、ニコライ・リムスキー=コルサコフ「シェヘラザード」などの楽曲に彩られている。本作ではそのすべてが、オリジナルの譜面をもとにブラチスラヴァ交響楽団による演奏で再録音された。

またエルスキンによれば「カリーは『2001年宇宙の旅』に影響されて『美しく青きドナウ』を選曲した。彼はよくデヴィッド・ボウイと比較され、ボウイが持っていたような審美眼があった」という。特別映像にはヨハン・シュトラウス2世「美しく青きドナウ」が使われた演目の映像を収録。ハンコックは「それぞれの楽器が共鳴し合ってできる音楽は、コンピューターなんかには絶対に再現できるものじゃない」とオーケストラによる演奏の味わいに触れ、エルスキンは「孤高のジョン・カリーの演技をよみがえらせること、彼の魂を呼び起こし映画で生き返らせることだった」と本作の音楽にまつわる“狙い”を語っている。

町田樹が字幕監修・学術協力として参加した「氷上の王、ジョン・カリー」は、5月31日より東京・新宿ピカデリー、東劇、UPLINK渋谷、UPLINK吉祥寺ほか全国で順次公開。

(c) New Black Films Skating Limited 2018

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