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「仮面ライダービルド」最終話で桐生戦兎が生み出した新世界を舞台に、万丈龍我 / 仮面ライダークローズを主人公とした物語が展開する本作。出演が決まったときの心境を尋ねられた武田は「あれ、(主演)俺じゃないんだ、みたいな(笑)」と振り返る。現場の様子を聞かれると、氷室幻徳 / 仮面ライダーローグ役の水上剣星の名を挙げ「剣星さんがスーツ着てたとき、『東京無線!?』って言っちゃいました。あまりにもタクシー運転手っぽくて」と笑いを起こした。
武藤は「仮面ライダービルド」テレビシリーズ全話の脚本を担当した。「ビルド」メンバーの犬飼貴丈と赤楚衛二が、下山健人脚本の「仮面ライダージオウ」へ出演したときのことを振り返り、武田は「『武藤さんの脚本じゃないと、セリフが覚えられないよ!』って、俳優みたいないっちょ前のこと言ってましたよ(笑)。撮影の前日、付き合ってくれと言われてずっと飲んでました」と告白。同じく下山が執筆した映画「平成仮面ライダー20作記念 仮面ライダー平成ジェネレーションズ FOREVER」が好評を得ていることから、武藤は「すごいヒットしちゃったから、俺もちょっとだけ噛んどけばよかった」とぼやいて笑いを誘った。
「仮面ライダークローズ」の制作過程を振り返る中で、武藤は「ほとんど大森さんの無茶ぶりから始まっている。最初に渡された3行くらいのメモに、いきなり『相棒がエボルト』と書いてあって。本編で死んだでしょと言ったら『そこをなんとかするのが脚本家でしょ!』と(笑)」と暴露。また現場からの「女性ゲストが少ない」という声を受けて永尾まりや演じる新ヒロインを入れた事実が明かされると、武田は「永尾さん、現場でもめちゃめちゃ評判よかったです。剣星さんが一番喜んでました(笑)。一緒に飲んでるときも『まりやー。まりや呼ぼうよ』って……電話番号知らないよ!」とまくしたてた。
「仮面ライダークローズ」ではもう1人のゲストである進藤学が、ダンサーに擬態する敵キルバスを演じた。「オチョダイエット」などで知られる進藤と監督・山口恭平が生み出したその強烈なキャラについて、武藤は「(『仮面ライダーエグゼイド』の)檀黎斗臭がすごかった(笑)。さすが、山口演出にかかるとあんなになっちゃうんだなって」と笑う。本編でも、山口の監督回では一海のアイドルオタク描写が強調されていたことに触れ、武藤は「山口さんには基本的に“盛られる”という意識がある。だからこっちも脚本を若干引き気味で書くんです。そうすれば、オンエアを観るとちょうどいいあんばいになっている。監督によって書き分けています」と解説した。
この舞台挨拶では、「仮面ライダービルド」シリーズ最終章となるスピンオフVシネマ「
また終盤、会場を訪れていた赤羽役の栄信もステージに登壇。「仮面ライダーグリス」は栄信との雑談が企画の始まりだったそうで、武田は「上野の居酒屋で飲みながら『Vシネやりたいね』と話していて、『大森さんにLINEしようぜ!』となったんです」と回想する。「仮面ライダークローズ」の盛況ぶりも本作製作の決め手になったことを明かし、武田は「『仮面ライダーエグゼイド』はVシネが3本あったけど、『クローズ』の上映だけでその半分以上の成績が出ているみたい。『グリス』をやれば、3本分は軽く超える!」と自信満々に語った。
その後も武田は「この前、栄信と児童養護施設に言ってきたんですが、今度の舞台挨拶にはその子たちを呼びたいなと思っていて……」などとトークを続け、MCの大森から終了時刻だと告げられても「やだね!!」と駄々をこねる始末。最後に武田は「皆さんがいなければ作品を生み出すことができません。心から感謝しています。『グリス』、観に来てね」とまとめた。
「ビルド NEW WORLD 仮面ライダークローズ」は期間限定上映中。Blu-ray / DVDは4月24日に発売される。また「ビルド NEW WORLD 仮面ライダーグリス」は秋に期間限定上映されたのち、11月27日にソフトがリリースされる。
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