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女性器を撮り続けたフランスの写真家アンリ・マッケローニと彼の愛人関係に着想を得た本作。新進気鋭の写真家・春馬を演じた安藤が「よかったですか?」と尋ねると、観客から温かな拍手が。安藤はホッとした表情を見せ、さらに「この作品は、ここにいる2人の女優さんがいなかったら成り立たなかった。肉体から何からさらけ出して表現してくれた2人にも拍手を」と述べて永と松田を称えた。
「ストロベリーショートケイクス」以来、10年以上の時を経て再び矢崎組の一員となった安藤。オファーを受ける前は「ちょうど事務所に入らずフラフラしていたときで、石井隆監督はウィキペディアの情報を信じて僕が南極にいると思っていたみたい(笑)。矢崎さんも僕を探しているらしいと、いろんな役者から話を聞きました」という状況だったとか。そして無事に本作のオファーが届き、矢崎と2人で会うことに。安藤は「横断歩道の向かい側に矢崎さんが立っているのが見えて。青信号になった瞬間、僕は犬のように……それこそ『南極物語』のタロのように矢崎さんのもとへ駆けて行ったのを覚えています」と振り返り、自身が発した“南極”というワードを回収して笑いを誘った。
自身も写真家として活動している安藤だが、当の本人は「まったく活動できてない。オファーを待ってる状態です(笑)」と謙遜する。安藤にフィルムカメラの指導を行った中村は「こっそり安藤さんの個展のトークショーを見に行ったら、写真に対する熱い気持ちがあるとわかって。私は手元の作業を教えるだけで、写真家としての眼差しや体の動きはお任せできました」と写真家としても役者としても安藤を信頼していたことを明かした。
矢崎は本作の初日を迎えて「本当ににうれしい。皆さんは僕にとって本当に大事な観客。抱きしめたいです」と喜びを吐露。また「映画はもっともっと可能性があるはず。考えてみたらまだ100年ちょっとの歴史しかない表現なので、可能性を開いていかなければいけないし、いつもそれに挑んでるつもりです」と語り、「今日集まってくださった皆さんはリュミエールが上映した『ラ・シオタ駅への列車の到着』を初めて観た観客と同じかもしれない。なんとかこういう作品を広めたいと思っているので、協力してください」と会場に呼びかけた。
※「スティルライフオブメモリーズ」はR18+指定作品
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