豪ドキュメンタリー監督が冒険家・南谷真鈴と山トーク「山への愛は今後も続く」

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クレイジー・フォー・マウンテン」のトークショーが、本日5月28日に東京・スペースFS汐留で行われ、監督のジェニファー・ピードンと冒険家の南谷真鈴が出席した。

「クレイジー・フォー・マウンテン」トークショーにて、左からジェニファー・ピードン、南谷真鈴。

「クレイジー・フォー・マウンテン」トークショーにて、左からジェニファー・ピードン、南谷真鈴。

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「クレイジー・フォー・マウンテン」ポスタービジュアル

「クレイジー・フォー・マウンテン」ポスタービジュアル[拡大]

本作は、エベレストやモンブランなど世界の名峰に挑む登山家や、山を舞台にしたエクストリームスポーツに取り組むアスリートの姿を追ったドキュメンタリー。オーストラリア出身のドキュメンタリー作家で、自身も登山を愛するピードンは、男性クライマーのほうが多数を占める現状に触れつつ「女性ならではの視点で描く作品ができるのではと思いました」と本作に挑んだ理由を説明する。

ジェニファー・ピードン

ジェニファー・ピードン[拡大]

オーストラリア室内管弦楽団のリチャード・トネッティからコラボレーションの話を持ちかけられたところ、“イエス”と即答したと話すピードン。クラシック音楽と山の映像の融合という挑戦に関して、ピードンは「音楽を通して映像を作ることで、普段と違う視点を持ち込めると思った」と、本作において音楽も重要な鍵となっていると言及した。

南谷真鈴

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ゲストとして登壇した南谷は、現在21歳の女子大生クライマー。エクスプローラーズ・グランドスラムの世界最年少記録保持者である彼女は、登山を始めたきっかけを振り返った。香港で中学、高校時代を過ごし、インターネット環境の整った学校に通っていたことから、南谷は「ネットのつながらない場所で自分と向き合い、自分が地球上でちっぽけな存在だという無力さを確認したかった」という。実際に登山してみたらどんどん惹かれていき、「自分の心の中に大きな山があり、それを登るツールとして山があります」と登山することの意義を言葉にする。

左からジェニファー・ピードン、南谷真鈴。

左からジェニファー・ピードン、南谷真鈴。[拡大]

それに対し、ピードンは「名解答だと思う!」と声を上げた。そして「私も(登山を始めたのは)近い理由よ」と切り出し、「初めて登頂したときは自分がいるべきところに帰ってきたという感覚と、自分がちっぽけな存在だという感覚を味わいました」と当時に思いを馳せる。

また現在2児の母であるピードンに、南谷から「この先も山に関する映画を撮り続けますか?」という質問が。これに対しピードンは「山に対する愛は今後も続いていくものだと思う」と即答。「山から離れた作品も作りますが……山であってもなくても人間の“経験するもの”に興味があるので」と述べ、「山の作品も作っていきたいです」と語った。

「クレイジー・フォー・マウンテン」は7月21日より東京・新宿武蔵野館ほか全国で順次公開。

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(c)2017 Stranger Than Fiction Films Pty Ltd and Australian Chamber Orchestra Pty Ltd

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