「女は二度決断する」11年ぶり来日のダイアン・クルーガー、母国語での演技語る

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本日3月23日、「女は二度決断する」の舞台挨拶が東京・ヒューマントラストシネマ渋谷で行われ、キャストのダイアン・クルーガー、デニス・モシット、監督を務めたファティ・アキンが登壇した。

「女は二度決断する」舞台挨拶の様子。左からデニス・モシット、ファティ・アキン、ダイアン・クルーガー、小島秀夫。

「女は二度決断する」舞台挨拶の様子。左からデニス・モシット、ファティ・アキン、ダイアン・クルーガー、小島秀夫。

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左からファティ・アキン、ダイアン・クルーガー。

左からファティ・アキン、ダイアン・クルーガー。[拡大]

ドイツ・ハンブルクのトルコ人コミュニティを舞台に、トルコ移民である夫と息子を爆弾テロによって奪われた女性が復讐を決意する姿を描く本作。主人公のカティヤをクルーガーが、カティヤの友人で弁護士のダニーロをモシットが演じた。クルーガーは本作で第70回カンヌ国際映画祭の女優賞を受賞している。

クルーガー、アキン、モシットは客席のファンと握手をしながら登場。11年ぶりの来日となったクルーガーは、「ようやくこの作品とともに日本に来られてわくわくしています。どうか楽しんでいってください」と話し、続けて「この作品を気に入ってくれたら、どんどん口コミで広げてください。もしそうでなかった場合は、何も言わないでね!」とジョークを飛ばし、客席を盛り上げた。

本作への思いを語るファティ・アキン(右)と、デニス・モシット(左)。

本作への思いを語るファティ・アキン(右)と、デニス・モシット(左)。[拡大]

本作への思いを問われたアキンは「僕自身、日本の映画や文化に常に影響されていますので、この作品を日本の皆さんに観ていただくことはとても大きな意味を持ちます」と切り出し、「本作はある意味、家族であることを描いた作品と言えます。家族の一員だからこそ感じる恐怖心や怒り、さまざまな家族への思いをダイアンを通じて、カティヤに自分を投影しながら描くことができました」と明かす。

母国語であるドイツ語での演技に挑戦したことについて、クルーガーは「以前からドイツ映画に出たい気持ちがありましたが、なかなか機会に恵まれなかったので、本当にうれしいです。今回は自分の故郷に帰ってきた気持ちで臨むことができましたし、さまざまな文化的要素も手に取るように理解できますから、すんなりと役に入ることができました」と述懐。モシットは「ダイアンが1人の役者として奇跡的な成長を遂げる姿、カティヤというキャラクターになる道のりを見られたのは本当に幸せなことでした」と感慨深そうに話した。

本作の魅力を熱く語る小島秀夫(右)。

本作の魅力を熱く語る小島秀夫(右)。[拡大]

続けて、アキンの大ファンで、「メタルギア」シリーズなどで知られるゲームクリエイター・小島秀夫がゲストとして登壇した。小島は3人に桜の花束を手渡したあと、「アキン監督の作品をたくさん観てきましたが、今作は集大成だと思います。物語が多層構造になっているので、視点を変えて2、3回観ていただきますといろんなディテールが出てくると思います。本当に傑作です」と本作の魅力を熱弁。アキンから「あなたもゲームの天才ですよ」と称賛された小島は、「光栄です」と恐縮していた。

「女は二度決断する」は4月14日に東京・ヒューマントラストシネマ有楽町ほか全国で公開される。

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