黒澤明の「生きる」ミュージカル化、市村正親と鹿賀丈史がWキャストに

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黒澤明の監督作「生きる」のミュージカル化が決定。あわせて、市村正親鹿賀丈史が主人公・渡辺勘治役でダブルキャストを務めることがわかった。

ミュージカル「生きる」ビジュアル

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1952年に黒澤が発表した「生きる」は、定年を目前にして自身の余命が幾ばくもないことを知った渡辺が、残りの人生を懸けて市民のための公園を建設しようとするヒューマンドラマ。映画では志村喬が渡辺を演じた。

市村は「鹿賀丈史と同じ役をダブルキャストで演じるのは今回が二度目になりますが、それぞれの持ち味があるので、僕は僕、丈史は丈史で、作品に向き合うことになります。ただ、今回は丈史の方がこの役にぴったりだと感じていますけど(笑)」とコメント。そして鹿賀は「海外生まれの作品を40年以上演じてきましたが、とうとう日本から世界へ作品を発信する時代が来たと思うと感慨深く、長くこの仕事を続けてきて良かったと思います。黒澤明監督没後20年の年に、お客さまの心に突き刺さるような、一生忘れない作品を届けたいと思います」と思いを語った。

黒澤の没後20年を記念したミュージカル「生きる」は、10月に東京・TBS赤坂ACTシアターで上演。「デスノートTHE MUSICAL」の音楽監督を務めたジェイソン・ホーランドが作編曲、「アナと雪の女王」の訳詞を手がけた高橋知伽江が脚本と歌詞、宮本亜門が演出を担当する。チケットの発売は6月を予定している。

市村正親 コメント

黒澤監督の映画「生きる」をミュージカルにすると最初に聞いたときは、非常に目のつけどころが面白いと感じました。黒澤作品は役者の皆さんもみんなが必死で、手抜きがなく、本当に素晴らしいと思います。普段、私は海外で出来上がった作品に出演することが多いですが、今回はオリジナル作品ですので、新しい楽曲との出会いを楽しみたいと思っています。鹿賀丈史と同じ役をダブルキャストで演じるのは今回が二度目になりますが、それぞれの持ち味があるので、僕は僕、丈史は丈史で、作品に向き合うことになります。ただ、今回は丈史の方がこの役にぴったりだと感じていますけど(笑)。演出の宮本亜門さんとは、スウィーニー・トッド以来ですが、もともとダンサー出身の演出家なので、自分とは波長が合います。今回の物語の中で、主人公が、生まれて初めて夜の街を遊んでまわるシーンがありますが、 亜門さんのアイデアが存分に発揮されて楽しいシーンになるのではと、今から楽しみです。僕自身も含めて、お客さんに「生きる」エネルギーを与えられたらいいなと思います。

鹿賀丈史 コメント

劇団にいる頃から黒澤作品は憧れであり、舞台の世界から映像の世界に飛び込んだきっかけともなりました。この「生きる」という映画は、自分が2歳のときの作品です。今回、改めて映画を観ましたが、ミュージカルになる要素がたくさん含まれていることに気がつきました。「生きる」という意味を真剣にとらえて、お客さんに届けたいと思います。これまでは自分より若い役を演じることが多かったですが、今回は無理をせずに演じられる等身大の役なので、少し気がラクかもしれません(笑)。宮本亜門さんとは、ファンタスティックスという作品でご一緒していますが、とにかくエネルギッシュで、明るい方です。亜門さんのエネルギーが作品に与える影響は大きいと思います。海外生まれの作品を40年以上演じてきましたが、とうとう日本から世界へ作品を発信する時代が来たと思うと感慨深く、長くこの仕事を続けてきて良かったと思います。黒澤明監督没後20年の年に、お客さまの心に突き刺さるような、一生忘れない作品を届けたいと思います。

宮本亜門 コメント

「世界のクロサワ」の作品であり、しかも名作「生きる」の初舞台化ができることはこの上ない名誉です。以前、お仕事をご一緒したことがある市村さん、鹿賀さん。舞台にとても真摯に向き合うお二人が、余命少ない主役をそれぞれ違った個性で演じ、それを私が演出できると思うと身震いします。あと数日しか生きられないと宣告された時、人はその時、何を考え、何を知るのか。「生きる」ということを深く、またはユーモラスに展開する、ミュージカル版「生きる」。映画とは違う感動をお届けできるよう尽力します。

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