全編をiPhoneで撮影したコメディ「ようこそ、MIDORI HOUSEへ」のクラウドファンディングがMotionGalleryで実施されている。
アメリカの大学で映画や演劇を学んだエリック・ファーマンが監督を務め、日本人スタッフとともに制作した本作。1軒のビーチハウスを舞台に、不器用な大人たち18人が奇想天外な事件に巻き込まれていく。ホストクラブ通いによって多額の借金を抱える離婚弁護士・雲隠ミドリをサトミ・フォックス、アニメやゲームが好きな遺産相続弁護士・東条ひさしを
クラウドファンディングの特典には、ファーマンのメッセージ入りポストカードやタコスミーティングへの参加権を用意。またファーマンによる演技の講義を受ける権利などもそろえられた。
「ようこそ、MIDORI HOUSEへ」は10月の劇場公開を目指し制作される。
エリック・ファーマン コメント
この映画は、児童養護施設で育ったミドリの物語ですが、僕も父親はなく、母親一人に育てられたので、ミドリのそのやりきれない虚しさには共感できます。
アメリカにいた頃、多くの時間を、弟、妹たち、そして母親と過ごしました。僕にとって、「家族」はかけがえのないものです。だから、アクション、サスペンス、コメディ、ジャンルは何であれ、「家族」をテーマにした作品をずっと撮りたかった。
「家族」は世界共通のテーマだけど、どう取り上げ表現するかは、その国によって違いますよね。中でも日本人が描く家族ドラマは、とても繊細で美しいけれど、エンターテイメント性は重視されていないことが多く、長年歯がゆさを感じていました。ユニークさをそのままに、世界にも受け入れられるような日本人の物語を撮りたい。一番身近で日本の面白さを感じているからこそ、そう考え、リアルな描写を実現させるために、今回は日本人スタッフと一緒に制作することにしました。
この映画は、現代社会における様々な関係性を映し出しているけど、特に5人家族のシーンは、私たちにとってチャレンジングな部分でした。ダイニングでの夕食の場面は、家族の本当の姿が浮き彫りになっていく重要なシーンだった為、「どんな料理を囲み、どう食べるか」について、脚本家と一緒になんども推敲を重ねました。そこで、一家の権力は母親が握っているという、かかあ天下のイメージを色濃く設定した上で、家族全員ですき焼きを囲むというリアルな家族像を追求していき、他にはない重厚さと普遍性を両立させたドラマが完成しました。
生きていると、無意識に何かに依存してしまうことがよくありますよね。僕もそうです。それが、携帯ゲームであったり、恋人であったり、ホストクラブであったり。それが、誰かに対して無害であったとしても、何かに依存してしまうことは、生活に大きく影響してくるんだということ。主人公のミドリも最悪な生活から、MIDORI HOUSEにやってくるゲストたちへのおもてなしを通じて、どんどん変化していきます。観ていただく皆さんにも、映画の中のミドリの経験を通して、希望を持っていただければいいなと思っています。
荒川泰次郎の映画作品
リンク
- 「ようこそ、MIDORI HOUSEへ」- MotionGallery
- 「ようこそ、MIDORI HOUSEへ」紹介映像
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