スカッド新作「ユートピア」をアイヴァンがアピール「刺激が強いですよ!」

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ユートピア」のワールドプレミアが、本日12月9日に東京・ユーロライブにて開催され、舞台挨拶に監督のスカッドらが登壇した。

「ユートピア」ワールドプレミアの様子。

「ユートピア」ワールドプレミアの様子。

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「ユートピア」 (c)アートウォーカー

「ユートピア」 (c)アートウォーカー[拡大]

香港の映像作家であるスカッドがメガホンを取った本作は、ある大学生カップルを主人公に“異性愛と同性愛は両立できるか?”というテーマを描く作品。三島由紀夫の作品に傾倒する男子大学生ヒンズと、カトリック信者である恋人ジョーイが、ゲイの大学教授の手ほどきで新たな愛のユートピアに足を踏み入れていく。

スカッド

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実の夫婦であるギャビン・フィリップ・チェ(左)とモウ・チン(右)。

実の夫婦であるギャビン・フィリップ・チェ(左)とモウ・チン(右)。[拡大]

このイベントにはスカッドに加え、メインキャストのモウ・チン、彼女の実夫で本作にも出演しているギャビン・フィリップ・チェ、日本語吹替キャストの佐々木心音土屋貴子、そしてスカッドの大ファンだというタレントのアイヴァンが登場した。スカッドはまず、「アイデア自体は三島由紀夫からインスパイアされたものですが、現代日本には同じ現象は見られない。私にとってのいい時代を取り戻したいと思って作りました」と作品の意図を説明する。そして本作をより幅広い客層に届けるために、日本語吹替版が制作されることを発表。スカッドの指名でジョーイに声を当てることになった佐々木は、「スカッド監督の撮る映画はいやらしいものではなく、純粋で生々しい人間模様を描く美しい作品。これから拝見するのですが、きっと『ユートピア』も素敵な作品だろうと楽しみで仕方ありません」と期待を寄せた。

アイヴァン

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スカッドが前回来日した際も花束を持って会見に駆けつけたほどの大ファンだというアイヴァンは、「いろんな固定観念を捨てて観ないと、刺激が強いですよ! 前作『ボヤージュ』はセリフも少なかったし、もっとアート感が強かった。今回はアートだけど自分に重ねあわせることができたので、観やすいと思います」と観客にアピールする。さらにアイヴァンは、ギャビンが本作で初めて演技に挑戦したということを知り、「さすが、(スカッドは)役者を見る目があるんだなって」と感激した様子。スカッドは「モウを選んだ理由は美しかったから! そして、僕の作品に出演すると俳優も女優もより美しく、カッコよくなるんだと思います」とジョーク混じりに話すが、それを聞いたアイヴァンは「出たいなー!」と目を輝かせた。

実はアイヴァンは以前もスカッド作品への出演を熱望したが、身長が高すぎることを理由に断られてしまったという。スカッドに「前に会ったときから背が低くなってないのが残念」と言われると、即座に「なるわけないよ!」とツッコミを入れる。さらにアイヴァンは「じゃあわかった! 私、メンズになって出る!」とまで宣言したが、スカッドから「身長のことは冗談で、僕のように背の低い男と君のような背の高い女性が恋をしたのであれば、それは立派なラブストーリーとして成り立つと思う」と返されると笑顔になった。

「ユートピア」は1月16日より東京・ヒューマントラストシネマ渋谷ほかにて全国順次公開。

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読者の反応

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❄️💎🕊🦩🦩 @s_4_tune

「僕の作品に出演すると俳優も女優もより美しく、カッコよくなるんだと思います」ジョークじゃなくて本気を感じる。

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