福満しげゆきの短編マンガ「娘味」が実写映画化、人肉の出る食卓を淡々と描く

福満しげゆきのデビュー短編マンガ「娘味」を原作にした「フリーキッチン」が、11月28日より東京・ユーロスペースにて公開される。

ゆうばり国際ファンタスティック映画祭2014のオフシアター部門に正式出品された「フリーキッチン」は、福居ショウジン、奥秀太郎らのもとで助監督を務めた中村研太郎の劇場デビュー作。“カニバリズム”をテーマにしたブラックコメディで、幼い頃から母親に人間の肉を食べさせられてきた内気な高校生ミツオと、その母キョウコの生活を淡々と描く。異常な環境から抜け出すことを夢見るミツオを「ミュージカル『テニスの王子様』3rdシーズン 青学vs山吹」の森田桐矢、キョウコを劇団「毛皮族」元団員の延増静美、ミツオが恋心を抱くペットショップの店員カナを「罪の余白」の大貫真代が演じる。

原作者の福満は本作に対して「『この原作のイメージの再現率の高さはなんだ!!』と驚きましたし！ 原作の矛盾や粗いところをカチッと完璧に埋めてくれていますし！ そして『なんであんな変な原作を完璧に映画化してくれんだ!? この監督さんは何を考えているんだ!?』と不安にもなりました!!」とコメント。また、ゆうばり国際ファンタスティック映画祭2014で審査員を務めた俳優の斎藤工は「恐ろしくて愛らしい……何だこの感覚は!! 非常な日常のリアリティが巧みに描かれている」と絶賛している。