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セロ弾きのゴーシュ

セロヒキノゴーシュ

解説

宮沢賢治の名作をアニメ化するにあたって、本来は作画専門のオープロダクションが、6年をかけて自力で製作、さらに公開するに至った渾身の珠玉作。原作に漂う素朴な叙情性を表現した作画と、椋尾篁の描く牧歌的な田園風景とが溶けあって、画面から詩情を伝えてくる得がたい作品となった。田舎町の楽団のセロ(=チェロ)奏者の若者・ゴーシュを主人公に、彼が毎夜訪ねてくる動物たちの導きで、見事な演奏をものにするまでが綴られている。演奏会の曲目となる曲にはベートーベンの『田園交響曲』があてられ、それを同時に作品のテーマ曲として、音楽と画面の調和に細心の注意が払われている。鬼才・高畑勲の知られざる秀作。

上映時間:63分 / 製作:1982年(日本) / 配給:オープロダクション

(C) PIA

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