無常

無常

ムジョウ

製作:1970年 / 配給:ATG=実相寺プロ

解説 吉田喜重の「水で書かれた物語」で近親相姦を扱った石堂淑朗の脚本をもとに、実相寺昭雄が日本的無常観とエロス的無常観も描いた作品。実相寺にとっては、これが長編第1回作品となる。琵琶湖近くの旧家、日野家の長男・正夫は父親の意に反して、家を継ぐ気はなく、仏像の魅力にとりつかれていた。ある日、正夫は姉の百合と関係を持つ。しばらくして百合は子を宿すが、正夫は姉を書生と結婚させる。正夫は京都の仏師に弟子入りし、そこでも仏師の妻と関係を持つ。実家に帰った正夫は、再び百合と抱き合うが、それを知った書生は自殺する。京都の街並みを捉えた移動撮影が素晴らしい。

情報提供:ぴあ

スタッフ

監督:実相寺昭雄

キャスト

田村亮

無常の画像