ときめきに死す
トキメキニシス
上映時間:105分 / 製作:1984年(日本) / 配給:ニュー・センチュリー・プロデューサーズ
解説 前年に「家族ゲーム」という問題作を放ち、日本映画界の話題を独占した感のある森田芳光の秀れた異色作である。原作は丸山健二の同名の小説で、大幅にストーリーを改変し、いかにも森田芳光らしいセリフの構成、空間の処理などが施されている。主演は沢田研二で、暗殺者というジュリーとしては異色の役柄を実にクールに演じる。この暗殺者の身の回りの世話をする男に杉浦直樹が扮し、抑制された演技で作品に不思議な風味をつけ加えている。この二人の男は、ある田舎町の別荘で暗殺決行の司令が発せられるまで一緒に暮らしているが、そこへ樋口可南子扮する一人の若く美しい女が本部から派遣されてくる。3人の共同生活が始まり、その中で女はやがて暗殺者を愛するように。しかしそれもつかの間、暗殺司令が下る。暗殺者は無表情な顔つきで犯行予定地へ……。前田米造のみずみずしい撮影と簡素で大胆な中沢克巳の美術が作品にふさわしいムードを作る。
スタッフ |
監督:森田芳光 |
---|---|
キャスト |