アニメ「けいおん!」のトークステージが3月29日に東京・東京ビッグサイトで開催された「AnimeJapan 2026」内で行われ、平沢唯役の
序盤から涙止まらぬ日笠陽子に“追いティッシュ”
2009年から2010年にかけて2シーズン、2011年には映画が公開された「けいおん!」シリーズ。放送から約17年が経っても熱量の高いファンが集まり、2人が登壇すると大きな歓声が上がった。放送後年月を重ねた今の心境を尋ねられた日笠は「一瞬」と表現。キャスト同士は仕事で会うことも多いそうで「まだ終わった感覚は薄い」と話す。そんな日笠に「変わらないね、陽ちゃん」と豊崎が声をかけると、日笠もすかさず「あんたもな!」と返し、ステージは和やかな雰囲気に包まれた。
豊崎は「けいおん!」放送当時の活動について「思い出そうとしなくても、肌感とか、体感でいろんなことを覚えている」と言い「生々しく自分の中で青春が残っている」と感覚を伝える。豊崎がラジオ出演やライブ活動などの思い出を挙げる中、日笠は感情が溢れ出したのか涙ぐみ、一度ステージを降壇。ティッシュを手に再びステージに上がるも、瞳を潤ませ続ける日笠にスタッフが“追いティッシュ”を差し入れる一幕もあった。
日笠は放送当時、アフレコや楽器を演奏してのライブなど、目の前のことに集中していたことから作品のブームをあまり体感していなかったのだそう。豊崎も「不思議な感覚だった」と同意しながらも、「間違いなくこの声優人生としても、たくさんの人と出会えたきっかけとなったのが『けいおん!』」と語る。「けいおん!」で経験した数々の“初めて”を振り返り「本当に宝物みたいに、世界を広げてくれた。感謝でいっぱいの作品です」と笑顔を見せた。
「けいおん!」を愛するかぎり、青春は続く
「けいおん!」を“第2の青春”と表現する日笠は、「学生時代に得られたような、得られなかったようなものを、もう一度『けいおん!』に教えてもらうことが多くて」と言葉を紡ぐ。今でも気付かされることが多いと言うその瞳には、また涙が光っていた。豊崎は、学生生活を遠い昔のように感じている人に思いを巡らせつつ、「(『けいおん!』を)観ると、一気にそれぞれの青春時代に引き戻してくれるというか。唯たちが仲間に入れてくれる」と述べる。そして「愛してくれている間は、みんなの青春もずっと続いている」と熱いメッセージを送った。また2019年の「Animelo Summer Live 2019 -STORY-」に放課後ティータイムのメンバー揃って出演したことにも触れ、変わらぬ熱量を注いでくれるファンに「今5人として何が届けられるだろう」と話し合ったことも明かした。
続いて、好きなエピソードを発表するコーナーが展開された。「ある意味集大成的な話数」として、豊崎は唯たちの最後の学園祭が描かれた第2期20話をピックアップ。夕日の中で5人が会話するシーンが好きなのだと話し、「いつまでもこの楽しい青春時代が続くっていうのを信じて疑わなかった。そこで部長のりっちゃんが、ちゃんとみんなを現実に引き戻す一言を……りっちゃんだからこそ言える一言を言うんですよ」と目を潤ませた。その隣でずっと涙していた日笠も「私ね、カバンが並んでるのが好きなの」と言葉を絞り出す。さらに豊崎は京都アニメーションの映像や、山田尚子監督の間の取り方も称え「すべてが本当に“そこにいる感じ”というか。教室のホコリの匂いが、光の温度が伝わってくるみたいなアニメーションも本当に素敵だった」と絶賛した。
一方日笠が第1期6話を挙げると、澪のパンツが見えてしまったシーンで映し出される、縞柄の茶碗に入ったホカホカのご飯がモニターに表示され、会場は大盛り上がりに。澪が起こしてしまった失敗に触れつつ「でも第2期で新たに梓っていう仲間が増えて、学園祭とかいろんな活動につながっていくんだなと思うと、あってよかった回だなと思いますね」と優しい表情を見せた。なおご飯の表現については、豊崎が「『キャラクターを守る!』っていうのがホカホカご飯で表現されてるあたりが、すごいセンスの塊」と評価。キャラクター愛ゆえの表現だったと考察した。
未来へつなぐ「けいおん!」という作品と、みんなの愛
終盤には豊崎が「ずっとずっと熱量変わらず愛してくださったおかげで、今日もたくさんの人に会えて、一緒に『けいおん!』の思い出話ができて、澪役の陽子ちゃんと一緒にステージに立てたことも、本当に宝物の思い出の1つになりました」と、観客1人ひとりを見つめて語りかける。そして「放課後ティータイムは、いつまでも放課後です!」と叫んで挨拶を終えた。
続く日笠は、放送から月日が経って改めてファンやスタッフの作品愛を感じたとを伝え、「愛って目に見えないからこそ今は証明できないけど、こうやって何年か経った先に見えるものだと信じてます」と熱のこもった声を放つ。「『けいおん!』という作品が皆さんの心に残って、ここから先20年、30年、100年先までつないでいきたいと思うからこそ、私たちはこうやって言葉を紡ぐし、こういう機会(ステージ)に立ちたいなって思ってます。どうか皆さんの心の中に『けいおん!』がずっと花咲いていますように」と思いを届けた。最後には豊崎の「けいおん!」の声に、観客が元気に「大好き!」と叫ぶコールアンドレスポンスを「AnimeJapan」の会場に大きく響かせ、イベントは終了した。
なおステージの様子は4月3日12時よりTBS Podcastにて配信予定。配信後、1カ月はアーカイブも楽しめる。なおTBS Podcastでは、TBSブースで開催されたその他のステージイベントも4月2日12時より順次配信される。
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「けいおん!」を愛する限り青春は続く!豊崎愛生&日笠陽子が作品への愛を未来につなぐ
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