「違国日記」は人見知りな小説家・槙生と、その姪で両親を事故でなくした少女・田汲朝による“年の差同居譚”。原作マンガは「マンガ大賞2019」第4位、「このマンガがすごい!2019」オンナ編第4位などを受賞し、2024年には実写映画化も果たしている。原作を読んだ際の印象を聞かれると、森は「生身の人間が描かれている、と感じました。主人公として据えていただいているのは朝と槙生ですが、それぞれの登場人物に重みがあり、1人ひとりに戦いがある」と作品の魅力を語った。
過去にもヤマシタ作品に声をあてた経験がある諏訪部。「心の機微をすごく繊細に描かれているという印象です。出られて本当にうれしかったですね」と話すと、沢城が「今までに聴いてきた諏訪部さんの演技で一番好きかも。私、おうちの中にいる諏訪部さんを観たことないけど、おうちの中にいるみたいだった」とナチュラルな演技を称賛する。それを受け諏訪部は「音響監督の大森(貴弘)さんからは、デフォルメではなく、生きた人間をやってほしいと言われていて。演じるうえでも自然な発声というか、通常の人間として生きている音量・圧の声でやったように思います」とアフレコを回想。諏訪部演じる笠町は第1・2話ではまだ出番が少ないものの、今後さらに掘り下げられていくキャラクターであり、「彼も心の中に抱えているものもあったりするので、それがどう解きほぐされていくのかという部分も見どころです」と観客に向けメッセージを送った。
また会場で新たに、朝の母・実里役を大原さやかが演じることが発表され、大原からの「この作品にどうしても出たい。オーディションを経てその願いが叶った日の静かな喜びは忘れません」という熱の入ったコメントが読み上げられる。すると実里の存在はアニメにおける見どころの1つであると沢城は語り、「さぁや(大原)の声が入った実里が存在したことで、『違国日記』をアニメ化する意味があったなと思ったんです。さぁやが一番最深部で実里と出会っていて、彼女の苦しみが音に乗ったときに『こんなにつらいか』と思って」とその感動を伝える。また森演じる朝の歌も見どころの1つに挙げると、森は隣で照れながら笑顔を見せた。
作品にちなんで日記にまつわるトークも。森は「『違国日記』のキャストに選ばれた日と、初めて収録に行った日と、みゆきさんに褒められた日のことは書いてます」と、今作出演への喜びが伝わるエピソードを披露する。沢城は子供が生まれて以来アプリで「10年日記」をつけているそうで、「1つだけ決めているのは『絶対に私の懺悔にならないこと』。子供が20歳になったとき、自分がこうだったんだということだけがわかるように、私の『ごめん』とか、『本当はこうしたかった』とかは絶対に残さないと決めて、とにかく子供の成長だけを書いています」と、どこか作品と重なるようなエピソードも語られた。
TVアニメ「違国日記」2026年1月4日にTOKYO MXほかで放送開始。Prime Videoで見放題最速配信が行われるほか、各配信サービスでも順次配信される。アニメーション制作は「夏目友人帳」シリーズなどを手がけた朱夏が担当している。
TVアニメ「違国日記」
放送情報
TOKYO MX:2026年1月4日(日)より毎週日曜日24:00~
ABCテレビ2026年1月4日(日)より毎週日曜日24:40~
BS朝日2026年1月4日(日)より毎週日曜日23:00~
AT-X:2026年1月5日(月)より毎週月曜日22:30~
スタッフ
原作:
監督:大城美幸
構成・脚本:喜安浩平
キャラクターデザイン:羽山賢二
サブキャラクターデザイン:川村敏江
プロップ設定:狩野都
衣装設定:相澤楓
美術:高橋依里子
色彩設計:田中美穂
撮影:並木智
編集:関一彦
音響監督:大森貴弘
音楽:牛尾憲輔
アニメーション制作:朱夏
キャスト
高代槙生:
田汲朝:
笠町信吾:
楢えみり:諸星すみれ
醍醐奈々:松井恵理子
塔野和成:近藤隆
実里:大原さやか
コミックナタリー @comic_natalie
【イベントレポート】
TVアニメ「違国日記」先行上映会に沢城みゆき、森風子、諏訪部順一が登壇
💫生身の人間、1人ひとりの戦いを描く物語
💫沢城みゆきは諏訪部順一の演技に「今までで一番好きかも」
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