清水俊「終のひと」柿澤勇人主演でドラマ化、型破りな葬儀屋描くヒューマンドラマ

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清水俊「終(つい)のひと」がドラマ化。柿澤勇人がドラマ初主演を務め、2026年1月にTBSでスタートする。

柿澤勇人演じる嗣江宗助 (c)「終のひと」製作委員会

柿澤勇人演じる嗣江宗助 (c)「終のひと」製作委員会 [拡大]

「終のひと」は、故人の旅立ちを手助けする葬儀屋の面々を通じて、葬儀の現場とそこで交差する人々の思い描くヒューマンドラマ。柿澤は、ジャージに銀髪という型破りな葬儀屋・嗣江宗助(しえそうすけ)役として、ときに風変わりな依頼に挑んでいく。原作は2020年11月から2022年9月まで漫画アクション(双葉社)で連載された。単行本は全5巻が刊行されている。

「終のひと」1巻 (c)清水俊/双葉社

「終のひと」1巻 (c)清水俊/双葉社 [拡大]

原作者・清水、柿澤からはコメントも到着。清水は「「死」をテーマにした作品ですが、単純な涙を誘う話にならないように気をつけました。ドラマ版『終のひと』もそこを丁寧に作ってもらえていると思うので、いち視聴者として楽しみにしています」とドラマへの期待を伝える。柿澤は「人はいつか絶対に死ぬというのに、僕は今を生きることに精一杯で、自身の死後について、葬儀やお墓、ましてやエンディングノートについても考えられていません。しかし、清水俊さんの原作を拝読し、徐々に自分の死生観が変わりつつあります。一つとして同じ葬儀は無いこと、そして葬儀は遺された者たちのためでもあること…。このドラマを通して皆様の心のどこかに生きることと死ぬことについて少しでも何かを残すことができれば本望です」と意気込みを語った。

清水俊(原作者)コメント

この「終のひと」は私の初連載作品であり、思い出深いと共に大事な作品です。それが今回映像化のお話をいただいた事は非常に光栄に思っています。
「死」をテーマにした作品ですが、単純な涙を誘う話にならないように気をつけました。ドラマ版「終のひと」もそこを丁寧に作ってもらえていると思うので、いち視聴者として楽しみにしています。

柿澤勇人(嗣江宗助役)コメント

柿澤勇人演じる嗣江宗助 (c)「終のひと」製作委員会

柿澤勇人演じる嗣江宗助 (c)「終のひと」製作委員会 [拡大]

この度「終のひと」にて嗣江宗助役を演じます柿澤勇人です。
この作品のオファーをいただいた時期、僕は11年前に旅立った高校の同級生が眠るお寺で手を合わせていました。
毎年彼女の命日には担任の先生やクラスメイトが集まり、彼女との想い出や昔話に花を咲かせます。しかし、僕も皆も口を揃えて言うのが、未だどこか彼女の死を受け入れられない、信じることができないということ。ご遺族のことを思うと一層胸が締め付けられます。
人はいつか絶対に死ぬというのに、僕は今を生きることに精一杯で、自身の死後について、葬儀やお墓、ましてやエンディングノートについても考えられていません。
しかし、清水俊さんの原作を拝読し、徐々に自分の死生観が変わりつつあります。一つとして同じ葬儀は無いこと、そして葬儀は遺された者たちのためでもあること・・・。
このドラマを通して皆様の心のどこかに生きることと死ぬことについて少しでも何かを残すことができれば本望です。その一方でしんみり、悲哀に満ちたドラマにするつもりもありません。
素敵なキャスト・スタッフと共に軽妙な芝居を作り、時にクスッと、時にうるっとくる作品を目指したいと思います!

佐井大紀(プロデューサー)コメント

余命わずかの破天荒な葬儀屋は、様々な「死」にどう向き合っていくのか?
清水先生の原作に思わず胸が熱くなり、映像化の企画書を出したその数日後、親しかった同級生が突然の事故で亡くなりました。ほんの数カ月前に同窓会で会い、家を買ったことや生まれたばかりの子供の話をしていた彼は、まだ30歳でした。
現実を飲み込めぬまま葬儀に参列した私は、涙をこらえスピーチする喪主のお父様や、ときに笑顔まで見せきびきび運営するお兄様、泣き止まぬ赤ちゃんを背負い参列者一人一人にお辞儀するお母様と奥様の姿を見て、葬儀とは故人のためだけでなく残された人々のためにもあるのだと感じ入りました。
ご遺族の気持ちは、そう簡単に推し量れません。しかし一方で私は、お別れの儀式を支える「葬儀屋」の方々の丁寧で機敏な仕事ぶりの節々に、プロとしての覚悟と哲学を見ました。
このドラマは、破天荒な葬儀屋・嗣江とその弟分・梵のしょうもないやり取りに笑いながら、葬儀に関わる人々とその事情、人情、愛情、倒錯、不条理、リアルに胸が締め付けられる、可笑しくて切ないヒューマン・エンターテインメントです。
主演の柿澤勇人さんはじめスタッフ・キャスト一丸となり、心を込めて取り組んでいます。大切な人を失った悲しみを受け入れ、未来を生きようとする全ての方に、この物語を捧げます。

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ドラマ「終のひと」

TBS:2026年1月より毎週火曜日24:58~

地上波放送終了後、TVer、TBS FREEにて見逃し配信

スタッフ

製作:「終のひと」製作委員会
制作プロダクション:ユニオン映画
原作:清水俊「終のひと」(双葉社アクションコミックス刊)
脚本:倉光泰子、川﨑龍太、金子鈴幸、湯田美帆
プロデューサー:佐井大紀、池本翔
配信プロデューサー:齊藤彩奈、高橋果菜子、杉山香織
演出:小村昌士、大内舞子

キャスト

嗣江宗助:柿澤勇人

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