押山清高監督自らが主催する「劇場アニメ ルックバック展」来年1月より開催

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藤本タツキ原作による劇場アニメ「ルックバック」の展示イベント「劇場アニメ ルックバック展 ―押山清高 線の感情」が、2026年1月16日から3月29日にかけて東京・麻布台ヒルズギャラリーで開催される。

「劇場アニメ ルックバック展 ―押山清高 線の感情」ティザービジュアル (c)藤本タツキ/集英社 (c)2024「ルックバック」製作委員会

「劇場アニメ ルックバック展 ―押山清高 線の感情」ティザービジュアル (c)藤本タツキ/集英社 (c)2024「ルックバック」製作委員会

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監督・押山清高自らが主催として参加する「劇場アニメ ルックバック展 ―押山清高 線の感情」。押山をはじめとするクリエイターたちがどのように原作の世界観を紡いでいったかという点に着目し、マンガがアニメーションとして昇華されるまでの軌跡とこだわりを紐解く。

開催にあたり、押山からはメッセージが到着。「描くとは、思考の累積であり、身体そのものの表現です。その線には“描いた人”のすべてが宿ります。この展示が、『人が絵を描くとは何か』をあらためて問う機会になればと思います」と述べた。

押山清高コメント

押山清高

押山清高[拡大]

映画「ルックバック」は、抗いようのない時代の変化に対する問いであり、生存戦略でした。
AIが絵をはじめ、あらゆるものを生成できる今、なぜ人は、それでも描くことをやめないのか。
その問いに、自分の線で答えようとした作品です。

今回の映画では、藤本タツキさんの原作をお借りし、
“描くこと”についてアニメーションならではの表現を模索できたのは幸運でした。

私はテクノロジーを否定するつもりはありません。
その力を認めたうえで、それでも描くことを選ぶ人間の衝動や不器用さにこそ、
作品の本質があり、残す意味があると信じています。
ルックバック」は、私なりのクリエイター賛歌であり、人間賛歌です。

この展示は、完成した映画の記録ではなく、
描かれたもの、描かれなかったもの、その過程でこぼれ落ちた感情や思考の痕跡を
今の時代にこそ可視化する試みです。

アニメやマンガは、先人たちの飽くなき探求が積み重なった集合知に支えられています。
本作もまたその流れの中にあり、私たちは時間をかけ、間違えながら、
さまざまな感情で線を引き続けています。

描くとは、思考の累積であり、身体そのものの表現です。
その線には“描いた人”のすべてが宿ります。
この展示が、「人が絵を描くとは何か」をあらためて問う機会になればと思います。

                                    ー押山清高

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「劇場アニメ ルックバック展 ―押山清高 線の感情」

会期:2026年1月16日(金)~3月29日(日)
場所:東京都 麻布台ヒルズ ギャラリー

主催:麻布台ヒルズギャラリー、スタジオドリアン、エイベックス・ピクチャーズ
協力:集英社、ミックスグリーン

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ティグレ @Masked_Tigre

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