コミックシーモア会員による「GWは一気読み!『長編マンガ』ランキング」を、「読んでほしいエピソード」とともに紹介

取り扱い冊数184万冊以上の充実の品揃えで、コミックは135万冊以上を配信しているコミックシーモア。そんなコミックシーモア会員へのアンケートをもとに制作された「GWは一気読み!『長編マンガ』ランキング」の1位から3位までと、そのほか人気だった作品が、同サービスの特設ページで公開された。

そこでコミックナタリーは、同ランキングに登場した長編マンガを、マンガに詳しいライターがオススメする「読んでほしいエピソード」とともに紹介。コミックシーモアではランクイン作品の値引きやクーポン配布も行われているので、それらを活用してゴールデンウィークのお供にする長編マンガを選んでみては。

レビュー / 太田祥暉、成澤悠亮、宮嵜好輝(oriminart)

コミックシーモア会員が選んだ
「GWは一気読み!『長編マンガ』ランキング」トップ3

第1位
「暁のヨナ」
草凪みずほ(既刊47巻 / 白泉社・花とゆめ連載)

「暁のヨナ」47巻

建国神話・四龍伝説が伝わる高華王国の緋龍城では、皇女・ヨナが大切に育てられていた。しかしヨナの16歳の誕生日、城で異変が起こり、彼女は思いも寄らぬ過酷な現実に身を投じていくこととなる。花とゆめ2009年17号で連載がスタートし、同誌2026年2号で完結を迎えた大河ファンタジーロマンだ。完結に合わせ続編アニメの制作も発表されている。

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古代アジアをモチーフとした世界で、思いを寄せていた相手・スウォンに父王を殺された王女・ヨナ。そんな彼女が幼なじみのハクをはじめとした仲間たちとともに強く生き抜きながら成長していく(もちろんその中でキュンとするロマンスもあり)ことが、「暁のヨナ」の最たる魅力。そんな本作で「このエピソードを読んでほしい」とピンポイントでオススメをするのであれば、6巻──緑龍・ジェハを仲間にすべく奮闘するお話だ。これまで王女として育てられ、何もできなかったヨナであったが、民を守るための潜入調査の最中、大変な試練に挑みそれまでにはなかった強さを身に付けていく。その過程がとにかくたまらないのだ……!

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第2位
「名探偵コナン」
青山剛昌(既刊108巻 / 小学館・週刊少年サンデー連載)

「名探偵コナン」108巻

高校生探偵の工藤新一が謎の組織に毒薬を飲まされ、目が覚めたら体が縮んでしまっていたことから始まる、言わずと知れた大ヒット探偵マンガ「名探偵コナン」。週刊少年サンデーで1994年から連載されており、2026年にアニメ30周年イヤーを迎えた。春に公開されるアニメ映画も毎年話題を集めており、第29弾「名探偵コナン ハイウェイの堕天使」が現在公開中だ。

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「名探偵コナン」もすでに100巻超え。原作はもちろん、毎年春に公開される劇場アニメを楽しみにしている人も多いだろう。現在公開中の劇場版「名探偵コナン ハイウェイの堕天使」のキーパーソンは、神奈川県警の萩原千速と横溝重悟。千速は劇中で7年前に起きた爆弾事件で亡くなった萩原研二の姉であり、横溝からは意識されている相手でもあり……と語り出せば長くなってしまうものの、そんな彼女について押さえておきたいことが凝縮されているのが、101巻収録の「風の女神」「風の追跡」「風の確保」。千速の初登場エピソードを読めば、劇場アニメもさらに楽しめる!

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第3位
「宇宙兄弟」
小山宙哉(既刊45巻 / 講談社・モーニング連載)

「宇宙兄弟」45巻

幼い頃に宇宙へ行く約束をした六太と日々人の兄弟。時が経ち日々人は宇宙飛行士になったものの、六太は会社をクビになりうだつの上がらない日々を送っていた。そんな中で子供の頃に日々人と録音したカセットテープを聴き返したことで、六太は忘れかけていた夢へと邁進していく。2007年からモーニングで連載され、2026年3月には残り3話で完結し、最終巻が7月23日に発売されることが発表された。

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夢を諦めきれない兄と、一足先に宇宙へ飛び立った弟の軌跡を描いた「宇宙兄弟」が、7月23日発売の46巻をもって完結となる。長く愛されてきた本作を語るうえで欠かせないのが、要所に刻まれた名言の数々だ。中でも、ひときわ深く刺さるセリフがある。「情をはさむなってんならパソコンにでも決めさせりゃいい 人を選ぶのは結局人の“情”の部分でしょう 私は南波君と仕事がしたいと思いました だから彼を推すんです」。2巻で描かれた、前職での問題行動を理由に落とされそうになった主人公・南波六太を支持した、JAXA職員・星加正の言葉だ。合理性が極限まで求められる宇宙飛行士選抜の場だからこそ、「情」を貫いたこのエピソードと言葉は、本作序盤の名場面となっている。

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そのほか人気だったのはこんな作品!

「ギフト±」
ナガテユカ(全26巻 / 日本文芸社・週刊漫画ゴラク連載)

「ギフト±」26巻

主人公の女子高生・鈴原環は、更生が期待できない凶悪犯を解体し、その肉体を必要とする患者に臓器売買を行っている。そんな環の“仕事”を軸に、臓器売買の闇や環の過去が少しずつ明らかになっていく。「TENKA FUBU 信長」などを手がけたながてゆかが、ナガテユカの筆名で描いた社会派ミステリーで、週刊漫画ゴラクにて2015年から2022年まで連載された。

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臓器売買の闇を描くサスペンス「ギフト±」は、主人公・環に目が行きがちだが、複雑に交錯するキャラクターの関係性にこそ本作の醍醐味がある。中でも8巻で描かれた加藤とリュウの決別は印象的だ。現役警察官・加藤の命を受け、大陸系組織に潜入してきたリュウ。彼はある日、育ての親である加藤を路地裏に呼び出し、2択を突きつける。自分を潜入から引き上げるか、さもなくば自分が環を殺すか──環への拭い去れない恐怖から、必死に絞り出した要求だった。どちらも飲めない加藤はリュウを殺そうと発砲するも、弾は外れてしまう。自身が育てた男を撃つことはできなかった、ということだろう。善悪や損得では割り切れない人間の複雑さ──本作の真骨頂が、このエピソードに凝縮されている。

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「クッキングパパ」
うえやまとち(既刊177巻 / 講談社・モーニング連載)

「クッキングパパ」177巻

食の街・博多にある商社、金丸産業に務める愛妻家で子煩悩なサラリーマン・荒岩一味は、プロ顔負けの料理の腕を持っている。そんな荒岩を中心に、登場キャラクターたちが料理を通し、心を通わせ笑顔の輪を広げていく様子を描いた料理マンガの金字塔。1985年からモーニングで連載され、2025年には連載40周年を迎えた。

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「クッキングパパ」といえば、アゴの形が印象的なサラリーマン・荒岩一味がさまざまな料理を作っては食べていくマンガである。毎話、荒岩がどう調理したのか、どんな美味しい料理が出てくるのかも楽しみの1つではあるものの、本作の魅力はそれだけに留まらない。いわゆるサザエさん時空ではなく、キャラクターが歳を重ねていくことで変化も起こる本作は、個性豊かなキャラクターたちが織りなす人間ドラマも見どころなのだ。例えば、48巻収録の「家族そろってタンタンメン」は、頓田課長が仕事に奔走しすぎて家庭を顧みなかった結果、離婚危機に陥ったところで起こる家族の関係性の揺らぎが心を打つ。このほかにも、荒岩以外が主人公となる傑作エピソードがいっぱいだ(77巻に収録されている、定年退職した大平課長が蕎麦屋を開業する「肝汁でお疲れさん!!」もオススメ)。

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「ちるらん 新撰組鎮魂歌」
原作:梅村真也、漫画:橋本エイジ(全36巻 / コアミックス・月刊コミックゼノン連載)

「ちるらん 新撰組鎮魂歌」36巻

幕末の京都を舞台に、新撰組の志士たちの荒々しく熱い生き様を、史実にもとづきながらも大胆な解釈で描いた時代劇「ちるらん 新撰組鎮魂歌」。月刊コミックゼノンの創刊タイトルとして、2010年から2023年まで12年半にわたり連載された。2026年には実写ドラマも放送・配信されている。

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斬撃と血飛沫が絶えず飛び交い、戦いの中で成長する土方歳三ら新撰組の姿が描かれる本作において、数少ない参謀枠の1人として出てくるのが長州藩の久坂玄瑞だ。芹沢鴨との出会いや会津藩との五番勝負など、力と力がぶつかり合う熱い戦いが繰り広げられてきた中、第17話(4巻掲載)で久坂が登場すると、腕っぷしだけで生きてきた新撰組は彼の策略に振り回されることが頻発する。それを打ち破るのは、やはり己の腕一本。張り巡らされた計略を実力だけで無理やり突破していく土方たちの姿は、まさに痛快! 作戦立案者たる久坂としてはたまったものではないと思うが、新撰組が成長するための壁として彼の存在は不可欠だったと言えるはずだ。

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