「薔薇が咲くとき」は、フランスの作家ミュリエル・バルベリによる小説をコミカライズしたもの。フランス人の母と日本人の父の間に生まれた主人公・ローズは、顔も見たことがない父の訃報を受け取り、相続の手続きのため日本の京都を訪れた。美術商だった父の助手を務めていたという男性・ポールは、禅寺や庭園を案内しながら、父親であるハルのことを彼女に語る。「私は40才までずっと、ほとんどの時間を死んだように生きてきた……」と自分の人生を振り返るローズ。日本での体験は、彼女に何をもたらすのか。フルカラーで描かれた。
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高浜寛「薔薇が咲くとき」喪失感を抱えるフランス人女性、京都の禅寺に何を見る
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