安藤が演じるのは、背中のタトゥーが不気味な伝説の殺し屋・背骨。ヌンチャクと素手で裏組織を全滅させるほどの強さをもつ、チャイニーズマフィア最強の男だ。安藤は役作りについて、「アクションと中国語も、石井(克人)監督からは相当厳しく求められるんだろうな、と思っていましたから、出演を決めてすぐに、徹底して自分を追いこみ取り組みました」とコメント。近年は活動の幅をアジアに広げている安藤の、中国語にも期待しよう。
一方監督の石井は、安藤の演技について「僕は基本、男とはハグしないのですが、ある背骨のアクションシーンを撮った後、若干泣きそうになってしまい、思わずハグしてしまいました」と絶賛した。
「スマグラー おまえの未来を運べ」は借金返済のため、闇の運送業に手を付けてしまった役者志望のフリーター・砧涼介の物語。裏社会の人間が次々と現れる中で、砧は死と隣り合わせの仕事を進めていく。キャストは主演の妻夫木聡をはじめ、永瀬正敏、松雪泰子、満島ひかりと豪華メンバーが既に発表されていた。公開は2011年10月22日から。
安藤政信コメント
石井監督の映画は初監督作品から観ていて、広告も「SkyperfecTV」のCMなど好きで、石井監督のファンでした。この映画への出演を決めたのは、彼の才能に包まれたかったからです。身体づくりに関しては、強く美しい曲線を背骨には求められました。そして、アクションと中国語も、石井監督からは相当厳しく求められるんだろうな、と思っていましたから、出演を決めてすぐに、徹底して自分を追いこみ取り組みました。石井監督の撮るアクションシーンは、ファントムカメラを使用し、筋肉や髪1つ1つの動きが美しく、芸術性を感じました。
石井克人コメント
安藤氏とは何年か前に僕らの事務所がまだ原宿にある時に、ふらりと遊びに来まして、何を話したかは忘れましたが、すごく繊細な人って印象を受けました。「キッズ・リターン」の続きみたいな印象で、まだ始まってねえよ感がゆらゆらありました。けど、なんか始まったら絶対やる人だなって感じがしていたので、なんかいい役やってもらいたいなって当時思ったのも、覚えています。「スマグラー」を作ることになって、背骨を安藤氏でと考えた時、これはもう任せるしかないなって思いました。繊細に見えるけど始まったら誰も止められないパワーが出そうだと感じがしたので。役作りに関しては見た目のディティールとかは絵を描いたりして伝えましたが、後はお任せしました。安藤氏も僕も喋るのが苦手なので、結果は観てのお楽しみですが、撮影中すごいキャラを作ってきたもんだと僕は背骨(安藤氏)を観て毎日感動してました。僕は基本、男とはハグしないのですが、ある背骨のアクションシーンを撮った後、若干泣きそうになってしまい、思わずハグしてしまいました。彼は素晴らしい役者です。言葉で伝えるのは、とても難しいですが、本当に素晴らしい役者だと思います。この役をきっかけに安藤氏の中で何かが始まってくれたら、とてもうれしく思います。
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映画「スマグラー」背骨役の安藤政信、殺し屋の肉体を披露 http://natalie.mu/comic/news/52889