「水は海に向かって流れる」は、過去のある出来事から一生恋愛はしないと宣言する榊と、恋に鈍感な高校1年生・直達を軸に、クセ者揃いのシェアハウスの賑やかな日常を描く作品。舞台挨拶には、榊役の
鑑賞後の観客にむかって「映画、どうでしたか?」と問いかけた広瀬は、会場から起きる大きな拍手に微笑みを浮かべる。続けて「観た人の感想がそれぞれ違っていて、皆さんにどう届くのかが、いい意味でわからなくなっているんです」と心境を明かすと、「複雑な気持ちになる人もいれば、清々しい気持ちになる方もいらっしゃいました。これから周りの人がどんな反応をしてくれるのか楽しみです」と期待を寄せた。続く大西は、完成披露試写会を観に来た同世代の友達が「公開したらまた観に行きたい」と言ってくれたことがうれしかったと述べ、「男子高校生も含めたいろんな層が楽しめる映画になったのかな」と語る。
女装の占い師を演じた戸塚は「きれいでしたか? ありがとうございます」と客席の反応に満足げ。「女装は気持ちよくやらせていただたんですが、螳螂拳ってなかなかしないので」とスカートにハイヒールで行った螳螂拳に苦労したと語り、観客を笑わせる。また長編の実写映画初出演となる當真が「公開前からチケット予約状況とかを調べてしまったり、始まってからも、皆さんの意見が気にあるなと思いつつも怖くてみれなくて……」と初々しい感想を述べると、登壇者たちは驚きの声を上げていた。
また「どの榊さんにときめきましたか?」という質問では、戸塚は「料理している姿。ムスっと料理するんですよ。バーベキューでお肉を焼くシーンでもすごい目が怖くてぐっと来ました」とコメント。さらに當真は「直達くんと腕相撲してる榊さんが好きでときめいて。そのときを楽しんでいる表情に惹きつけられました」、大西は「海のシーン。榊さんが心に溜め込んだものを出すシーンで、すごく楽しそうだなって」と振り返ると、広瀬は若い2人の感想を微笑ましく聞いていた。
さらに同作の舞台がシェアハウスであることから「一緒に生活するなら譲れないルールは?」という話題に話が及ぶ。まず戸塚が「お風呂どうします? 一番風呂がいいんですけど僕」と口火を切ると、広瀬も「私も」と即答。戸塚と広瀬が「一番風呂だけは譲れない」と語る中、當真が「私は最後がいいです。私の後は申し訳ない」と控えめに述べると、戸塚は「優しい……。一番大人でしたね」と苦笑い。また広瀬は「でも匂いはどうですか? 私、甘い匂いが駄目なんですよね。違うなっていう香りがするとあんまりリラックスできないかも」とこだわりを明かした。
イベント終盤には、6月19日に25歳の誕生日を迎える広瀬を祝うサプライズ演出も。榊さんを模したデコレーションのケーキを見た広瀬は「すごくうれしい。この作品の思い出がまた増えて幸せです、ありがとうございます」とコメント。また大人になったことを実感するかという質問には「今まではお腹いっぱい食べていたけど、腹八分目という言葉の意味がわかるようになったり、朝走ってみようと思ったり。それが気持ちいいって思える。どんどん健康志向になってます(笑)」と明かす。そして最後に「本当に素敵な映画なんです。1人でも多くの方に届いたらいいなと思いますし、榊さんを知ってもらうことが榊さんの救いになればいいなと、そんなふうに思ってます」と映画をアピールし、イベントを締めくくった。
映画「水は海に向かって流れる」
2023年6月9日(金)TOHOシネマズ 日比谷ほか全国ロードショー
スタッフ
監督:
原作:
脚本:大島里美
音楽:羽毛田丈史
主題歌:スピッツ「ときめきpart1」(Polydor Records)
製作幹事・配給:ハピネットファントム・スタジオ
製作プロダクション:スタジオブルー
製作:映画「水は海に向かって流れる」製作委員会
キャスト
主演:
出演:
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