昨日6月24日に公開初日を迎えた、原作の最終話までを描く「鋼の錬金術師 完結編 最後の錬成」。上映後に行われた舞台挨拶には、エドワード・エルリック役の
司会者が「結末を知っていても楽しめた」「作品に対して誠実だった」「最後の最後まで山田涼介は完全にエドでした」といったSNSでの反響を読み上げると、会場からは拍手が起きる。山田はその声を受け「『鋼の錬金術師』に対して『誠実に、忠実に』というのは、僕と監督が常に現場で話していたことでした。現場には原作が最終巻まで置いてあるんですけど、『このシーンは原作ではこう描かれているから、(セリフも動きも)全部揃えよう』とこだわったので、すごくありがたい言葉をいただけて幸せだなって思いました」と喜んだ。本田も「最後の山田くんのコートさばきが、原作そのものですごくなかったですか!? 私は感動しました。リスペクトします」と山田の役作りを褒める。周囲からの反応を聞かれたディーンは、観た人から「『ちょっと指をパチっとさせて火を出してみてよ、でも雨だから無能か』と、光栄にもネタにされるようになりました」と語った。
撮影中の“絆を感じたエピソード”について、蓮佛は「最後の錬成シーンは各パートごとにバラバラで撮影していて、正直できあがるまでみんなのお芝居がつながっているのか不安だったんでうけど、完成品を観たら『あれ? 一緒に撮影していたっけ?』というくらい一体感があって。すごく強い結束感を感じました」と言及。普段の現場では、ひと言も話さないことがあるという本郷は、キャスト同士の仲の良さに触れ、「僕、若くてキラキラした俳優さんがどちらかというと苦手なんですけど、この現場はすごくアットホームで、みんなで集まるのが楽しみでした。このメンバーで会うことはもうないと思うので、目に焼き付けようと思います」と言い、笑いを誘った。
続いて水石は、アルが身体を取り戻し「おかえり」と言われるシーンで絆を感じたと話し、「アルとして目を開けたときに、キャストの皆さんの姿が見えたんですけど、本当に原作から飛び出してきたかのようなビジュアルや役作りに感動しましたし、キャストの皆さんと役とのつながりも感じました」とコメント。エモーショナルな展開が多い本作について、一番“胸アツ”だったシーンを尋ねられると渡辺は、「最後アルがちゃんと身体を取り戻して、エドと一緒に服を着た状態で、ウェンリィのところへ行こうとするシーンは最高でした」と振り返る。
ヴァン・ホーエンハイムと“お父様”を1人2役で演じた内野は、撮影中に印象に残ったシーンを問われると、「山田くんと一緒になる機会が多かったんですけど、映画のCGのシーンを熱く語ってくれたのがすごく心に残っていて。この作品にかける意気込みとか、監督の思い描くビジョンへの信頼だとか、それを聞いてすごく触発されました」と述べる。さらにイベントでは、山田がMCとして舞台挨拶を任されるコーナーや、サプライズでエドとアルの母親であるトリシャ役の仲間由紀恵から、「いつも兄弟一緒だったからこそ、乗り越えられた困難だと思います。これからもエドとアルを応援してください」とコメント映像が流れる場面もあった。
最後に山田は「僕らもそうですし、監督が何より熱い思いを込めて『鋼の錬金術師』を完結まで描き切ったので、できる限りたくさんの方に映画を観ていただいて、エンタテインメントとして楽しんでもらえたら」とメッセージを贈った。さらに山田が「ご覧いただいた皆さんに、等価交換のお返しということで僕らからのプレゼントです」と前置きをしたうえで、「ちょっと行ってくるわ。鋼の錬金術師、最後の錬成にな!」とエドの決めセリフを告げながら手を合わせると、会場には花びら状の紙吹雪が降り注ぐ。再び熱気に包まれながら、舞台挨拶は幕を閉じた。
「鋼の錬金術師 完結編 復讐者スカー/最後の錬成」
「復讐者スカー」
2022年5月20日(金)公開
「最後の錬成」
2022年6月24日(金)公開
スタッフ
原作:「鋼の錬金術師」
監督:
脚本:曽利文彦、宮本武史
製作:映画「鋼の錬金術師2&3」製作委員会
企画・制作プロダクション:OXYBOT
配給:ワーナー・ブラザース映画
キャスト
※朴ろ美のろは王へんに路が正式表記。
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