「フルーツバスケット」沢城みゆきが親目線で公開喜ぶ「娘の晴れ舞台見ている気持ち」

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高屋奈月原作によるアニメ「フルーツバスケット -prelude-」の公開記念舞台挨拶が、本日2月20日に東京・新宿バルト9で開催され、本田今日子役の沢城みゆき、本田勝也役の細谷佳正、本田透役の石見舞菜香、草摩夾役の内田雄馬、司会として草摩由希役の島崎信長が登壇した。

アニメ「フルーツバスケット -prelude-」公開記念舞台挨拶の様子。左から島崎信長、沢城みゆき、細谷佳正、石見舞菜香、内田雄馬。

アニメ「フルーツバスケット -prelude-」公開記念舞台挨拶の様子。左から島崎信長、沢城みゆき、細谷佳正、石見舞菜香、内田雄馬。

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沢城みゆき

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TVシリーズの総集編に加え、透の両親・今日子と勝也の過去の物語が展開される「フルーツバスケット -prelude-」。満席の会場を見渡した沢城が「圧巻の客席です。ありがとうございます」と笑顔で挨拶すると、石見も「いつも隣にいてくれる夾くん由希くんと、お父さんお母さんもいてくれて心強いです」と話し、本田親子の邂逅に会場も和やかな雰囲気に包まれた。

石見舞菜香

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上映後のイベントということもあり、出演者がそれぞれ思い入れのあるシーンを振り返っていく。沢城が「透が出ているかわいいシーンはすべて見どころ。娘の晴れ舞台を見ている気持ち」と親目線でコメントすると、内田と島崎は「今日子さんもすごくかわいい。中学生から親になる今日子さんまで観られるのもかわいい」と応酬。細谷は「絶対泣くもんかと思っていたけど、キてしまった」と話し、島崎も「老若男女誰が見ても刺さるシーンがある」と賛同し頷いた。石見が「お母さんとしての一面だけでなく少女時代の恋するお母さんを見ることが出来て、『フルーツバスケット』の新しい一面を見れました」と伝えると、細谷と沢城が「あんな感じで結婚したんですよ」と娘に馴れ初めを打ち明けるような一幕も。内田は「それぞれの“人生”が描かれている。本当に最高の作品」と絶賛し、「がんばっている夾を友達のような気持ちで見守ってしまう」と自身の役柄への思い入れを語った。

細谷佳正

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監督を務めた井端義秀からは、出演者への質問が届いており、島崎がそれを代読していく。沢城への質問は「原作やアニメ化への解釈が完璧で、想定を超える芝居をしてくださって感動しているのですが、アフレコの前にいつもどのような準備をしているのでしょうか?」というもの。沢城は「一度も言われたことない」とたじたじの様子だったが、「原作とアニメの演出で変わっている部分の意図の把握や、キャラクターの感情の琴線の位置を事前に探すようにしている」と自分なりの作品への向き合い方を明かした。細谷へは、「TVシリーズでは『頑張ったね』の一言だけを一発OKでいただいて爆速でアフレコが終了しましたが、帰り道どんなこと考えましたか?」とまた違った角度からの質問が投げかけられる。細谷は「全然一発OKじゃなかった。監督盛ってますよ!」と反論し、会場の笑いを誘うと、続けて「普段テストと本番の2回で終わることが多いのですが、このときは6回くらいパターン違いを録って、珍しいなと思いながら帰りました」と収録を振り返った。

「もう僕の中で透と石見さんが重なって見えてしまっているのですが、逆に透と自分の違うところって何だと思いますか?」という質問に石見は、「共通点は声くらいしかなくて……」と恐縮しつつ、「料理ができないです。料理が成功したことの方が少ない」と告白。バレンタインでのチョコレート作りの失敗談やハヤシライスの隠し味に味噌を入れて失敗したエピソードなどを明かすと、出演者から「何で普通に作れないのにアドリブしようとするの?」というツッコミが飛び交っていた。

内田雄馬

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島崎への「テストと本番の差をどのように考えて収録に臨んでいるのでしょうか?」という問いには、「テストでうまくいくと逆に本番が難しく感じてしまうので、(テストと本番の差は)極力考えないようにしている」と島崎が語り、細谷も「テストと本番は1テイク目と2テイク目のようなものだから、チャンスは実質2回なんですよね」と話し、“声優あるある”に熱が込もる一幕も。続く内田は「後半に行くにつれて棘が抜けていく夾、今回の後日談の夾に“演じ易さ”など感じていたのでしょうか?」と、演技について問われ、アフレコの際に「夾が溶けている」とディレクションされたことを回想。「(夾が)デレ過ぎていると言われてしまって。透と夾の2人を見て愛しいと思っている自分の感情が前面に出てしまったので、本番では不器用さの残った夾に戻しました」と当時の様子を楽しげに振り返った。

島崎信長

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舞台挨拶も終盤に差し掛かると、登壇者から会場、そしてライブビューイングを観ているファンへ向けて改めてメッセージが送られる。内田は「長い期間をかけてそれぞれの人生をたどり、1つの答えを見つけていく心温まるお話です。この作品を観て心に何かを選択するパワーや、キュンとする気持ちが届けば」と作品への想いを語り、島崎は「僕自身も観客目線で楽しめました。重いものや苦しいもの、たくさんの障害がありつつもいろんな出会いがあって前に進んでいく作品」だと感想を述べ、「Blu-rayも発売するのでぜひ何度も観て頂いて、5年後・10年後も楽しんでほしい」と観客へ呼びかけた。石見は「この作品と約3年以上関わってきて、透の両親のエピソードもずっと観たかったので、こうして劇場でお届けすることができて幸せ」と作品と共に歩んできた3年を振り返りつつ、「どのキャラクターにも人生があって、エピソードがある。そんな『フルバ』のよさを皆さんに届けられてよかった」と笑顔で語る。さらに「舞台も3月に控えているのでぜひチェックして下さい」と次なるメディアミックスへもバトンをつなぎ、作品のますますの盛り上がりを感じさせた。

アニメ「フルーツバスケット -prelude-」第2弾ビジュアル

アニメ「フルーツバスケット -prelude-」第2弾ビジュアル[拡大]

細谷は「皆さんのお陰で好評上映中とのことで、ぜひまた友人・家族・恋人などいろんな世代の方と観てもらいたい」と、どの世代にも響く作品であると作品の魅力をアピール。沢城は「観ていただいたものが私たちのお伝えできるすべてです。私自身この作品を10代のときに読んでも30代になってから読んでもやっぱり大好きだと感じますし、さらにまた年を取ってから読んだらまた違うところが刺さるかもしれない。じっくり作品を楽しんでいける仲間に出会えたことがうれしいです。皆さん、10年後にまたお茶しませんか」と優しい笑顔で会場に集ったファンへ語りかけた。最後に島崎が「ライブビューイングを見ている全国の皆さんも、10年後にお茶しましょうね!」と呼びかけると会場は大きな拍手に包まれ、終始朗らかな雰囲気に包まれた舞台挨拶を締めくくった。

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アニメ「フルーツバスケット -prelude-」

スタッフ

原作・総監修:高屋奈月「フルーツバスケット」(白泉社・花とゆめ COMICS)
監督:井端義秀
脚本:岸本卓
キャラクターデザイン:進藤優
衣装デザイン:minatsu
美術監督:神山瑶子
色彩設計:菅原美佳
撮影監督:蔡伯崙
編集:肥田文
音響監督:明田川仁
音楽:横山克
音楽制作:トムス・ミュージック
アニメーション制作:トムス・エンタテインメント
製作:フルーツバスケット製作委員会

キャスト

本田今日子:沢城みゆき
本田勝也:細谷佳正
本田透:石見舞菜香
草摩由希:島崎信長
草摩夾:内田雄馬
ほか

※島崎信長の崎は立つ崎が正式表記。

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(c)高屋奈月・白泉社/フルーツバスケット製作委員会

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