構想開始から約2年にわたるデザイン・製作期間を経て完成した「ドラえもん みらいのとびら」。世界中から幅広い年代の人々が集う渋谷区の中心部に設置することで、藤子・Fが作品を通して描いてきた夢や希望を、未来に向けて新たな形で残していこうという思いが込められた。デザインはドラえもんやのび太、パーマンをはじめとする11体のキャラクターと、「ドラえもん」に登場する7つのひみつ道具「どこでもドア」「ころばし屋」「ムードもりあげ楽団」「空気砲」「スモールライト」「ビッグライト」「きせかえカメラ」が大集合する形に。サイズは直径が約5.8m、高さがドラえもんの身長129.3cmにちなんで約3.921mとなった。なお一般来場者は鑑賞するだけでなく、自由に触れることが可能だ。
除幕は渋谷区長の長谷部健氏、藤子・F・不二雄プロ代表取締役の赤津一彦氏が担当。また除幕を見届けるべく、ドラえもんが星野源の楽曲「ドラえもん」にのせて軽やかな足取りで登場した。長谷部区長と赤津氏によって白い幕が外されて大きなモニュメントが現れると、会場は大きな拍手に包まれた。
長谷部区長は「私は来年50歳になるので、ドラえもんと同世代。子供の頃からドラえもんに親しんで、ドラえもんを通して21世紀の未来に思いを馳せてきました。また自分の娘たちを見ていて、21世紀になっても『ドラえもん』を通して未来を感じているのが素敵だなと思います」と「ドラえもん」への思いをあらわに。モニュメントについて「そんな藤子プロのキャラクターたちが渋谷の街に現れたのは個人的にも感慨深く、渋谷区長という立場からも大変ありがたく感じています。多くの方にこのモニュメントに親しんでいただいて、この街をさらに愛していただければ。僕らも大切に扱いながら、この街に根付くモニュメントになるよう手助けができればと思います」と述べる。
次に挨拶を任された赤津氏は、「お天気ボックスや雲とりバケツを使ったような快晴ですね」とにこやかな表情で挨拶をスタート。「『ドラえもん』で描かれる夢や希望、未来を信じる力というものが、藤子先生が描いてきた生涯のテーマです。いかなる人も自分らしく生きる渋谷という街の中心に、先生が描いてきたテーマの象徴となるこのモニュメントが設置されることがうれしく思っております」と喜び、「このモニュメントは未来に向かっていく躍動感、生き生きとしたデザインとなっています。モニュメントを見ていただいて、未来には夢や希望があると感じていただけば幸いです」と呼びかけた。
なお「ドラえもん みらいのとびら」の設置と併せ、藤子プロは藤子・Fの書籍を渋谷区の小中学校、関連施設へと寄贈。さらに本日より「ドラえもん」公式サイト・ドラえもんチャンネルのアプリが配信される。アプリ内ではアニメやマンガが毎週1話ずつ公開されるほか、アプリ版限定コンテンツを展開。さらに“オールマイティーパス”を使うと、アニメが見放題、マンガが読み放題となる。2022年1月からは映画「ドラえもん」シリーズも配信予定だ。
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「ドラえもん」50周年の巨大モニュメントが渋谷に誕生、藤子・Fのキャラが大集合(イベントレポート) - コミックナタリー
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