会場に用意された110席に対し、来場者はわずか35名。不満顔で「『テガミバチ』や『青の祓魔師(エクソシスト)』のイベントは一瞬で整理券がはけたのに……」と漏らすミサワを、林氏が「(アニメイトとは)客層が違うんじゃないか」と慰めてトークはスタートした。ミサワは「(単行本が)売れてるって言われて調子に乗ってました!」と会場の笑いを誘う。
それでも35人という寂しい集客について「偉い人の謝罪がほしい」とアピールするミサワ。客席にいた茨木部長と嶋編集長をステージに呼び出し、なぜこんな惨状になったのかと問い詰める。すると茨木部長は「君の実力の問題だよ」と一刀両断。それでも強く謝罪を求めるミサワに対し、嶋編集長が深々と頭を下げ陳謝した。
トークはミサワが「『作品はまあまあ好きだけど林さんは大好きです』というメールが来る」と明かしたことから、林氏をいじる展開に。「この中で林士平が好きだという人はいるか」と会場に呼びかけ、「名物編集者になりたいんだろ」と林氏を糾弾、嫉妬心をあらわにする。開始から30分が過ぎたころ、ようやく着席し、ジャンプスクエア4月号の「カッコカワイイ宣言!」に登場させるキャラクターを参加者から募るコーナーに突入した。
会場にあらかじめ配られたスケッチブックを回収し、参加者が描いたキャラクターを見ていくミサワ。「みなさんのやる気のなさが伺えますよ」と辛口なコメントをしつつも、その中から「かんとく」というキャラクターを選び出した。そして「このキャラは(自分の作品世界に)入り込めるかな……」と不安を覗かせつつも筆を走らせる。しばし後に披露された「かんとく」は見事なミサワタッチにアレンジされており、会場は大いに湧いた。
さらにトークはミサワ流「こう描くとカッコよくなる」法則を伝授する流れに。以前のニコニコ生放送で披露した「(柱などに)体重を預けるとカッコよくなる」に続く新法則は、「顔の前でキャッチするとだいたいカッコよく見える」だ。
握りこぶしでもボールでも、何にでも使える法則だと解説しながらイラストを見せるミサワ。さらに今月号のジャンプスクエアに掲載された「新テニスの王子様」でもこの法則が使われていたと、タオルを目の前でキャッチするシーンを例に挙げると、林氏も納得の表情を見せた。
最後にミサワからうれしいプレゼントが。2010年12月に行われたコミックマーケット79でミサワが出品した同人誌「ロックマンのエロ本」が、林氏とのじゃんけんを勝ち抜いた2名に贈られた。「『To LOVEる -とらぶる-』よりはエロくない」と謙遜するミサワだが、林氏は「妙なリアリティがある」と賞賛。また客席から「サインがほしい」とせがまれると「110名なら無理だったけど、今日は35名の精鋭なので」と快諾、即席のサイン会が催された。
なおこのトークの模様は2月15日(火)21時より、ニコニコ生放送で放送される予定。会場に足を運べなかったファンはお見逃しなきよう。
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地獄のミサワ、来場者35人ながらも軽妙トークで沸かす - コミックナタリー
> 「名物編集者になりたいんだろ」と林氏を糾弾、嫉妬心をあらわにする。
11年後になってるのでミサワさんの慧眼が光るわね https://t.co/hgSl9IOpy9