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これは「ヱヴァンゲリヲン新劇場版:Q EVANGELION:3.333」のBlu-ray発売決定を記念した、「Q:3.333」と「シン・エヴァンゲリオン劇場版」の連結上映とともに実施されたもの。「シン・エヴァンゲリオン劇場版」の舞台挨拶に初参加となる関は「人前に出ることも久しぶりなので緊張してます。前回は妹(役の沢城)とは別件でお邪魔できなかったんですが、ようやく参加できてうれしいです」とコメント。また同じく初参加となる沢城も「なんでこんなに緊張するんだろうなってぐらい緊張してます(笑)。戦闘に自分も参加してるような布陣で……」と落ち着かない様子。さらに坂本も「私も初めてお邪魔しています。前回の舞台挨拶ではご一緒できなかったのですが、(エヴァの関係者の)グループLINEで賑やかな集合写真が行き交ってたのを見て、参加したかったのでうれしいです」と微笑んだ。
まずは「新劇場版:Q」についてのトークからスタートする。今日が2回目の舞台挨拶参加となる勝は「声優になる前には視聴者として、ファンとして観てきた作品でしたので、オーディションに参加できるだけでも十分という気持ちで受けました」と当時を振り返る。さらに「(合格の知らせを)聞いたのは町中だったと思うんですけど、かなり大きな声を出した記憶があります(笑)」と回顧する。勝と同じく「Q」からの参加となる沢城は「オーディションで印象に残っているのが、鶴巻さんが立ち会ってくださって、最初のシーン(の絵コンテにあるセリフ)をいくつか読む感じだったんですけど、絵コンテを見ながら鶴巻さんが『庵野さんはこういう気持ちで』とか『ここはこういう意味があって』って説明してくれて。このコンテにそんなに情報量ある?ってくらい(笑)」とエピソードを披露。また実際にサクラを演じることが決まってからも「どこまで自分が理解できているのか悩みながらやってました。そんなふうにコンテを説明してただく現場は初めてだったので……」と悩みながら演じていたことを打ち明けた。
続く坂本は、マイクを前歯に当ててしまい「すみません(笑)緊張してて……」と慌てた姿を見せる。隣にいた三石や沢城から「そんな姿初めてみた!」と驚かれ、恥ずかしそうにしながらも「(マリは)謎が多い役で、私も全部は分かってないんです。庵野さんからはヒントが降ってくるんですけど、聞いても『へー』って言って何となく理解してるみたいなところで止まっていて(笑)」と語る。さらに「庵野さんに聞いたことをどこまで言っていいのか分からなくて……」と戸惑う坂本に、三石が「全部言ってオッケーですよ。何を言おうが庵野さんは『いいよ』って言ってくれるから」とアドバイスすると、「無理無理!責任取れないもん!庵野さんの許可とらないと絶対に言えない。私はもう墓場まで持っていこうと思ってるのに(笑)」と焦った表情を浮かべる。他のキャストが「一体どんな話を?」と問いかけるも、坂本は「庵野さんミステリアスな口調で仰るから全部大事なことのように聞こえるんですよ。そういうことです、私の思い出は(笑)」と語り、真相はわからないままだった。
さらに三石は「『Q』は『破』から14年経った世界なので、想像しながらやったら『重すぎる』と言われたり、手探りな感じでやってた記憶があります。『声優さんがつらそうだから、14年歳を取らせたよ』っておっしゃてたので、私たちに気を使ってくれたのかな(笑)」と当時を振り返る。続く山口は「『Q』の台本を読んだときはどれだけ重いのっていう絶望感満載で。私は収録後、現実に戻れなくてすぐには家に帰れず、スタジオのトイレで泣いて。泣いて泣いて、スッキリしてそれで電車に乗って帰ったんです」と打ち明ける。さらに長沢は「昨日ちょうど、新カットが導入された新バージョンをドルビーシネマで観てきたんですけど、マヤの気持ちになって観ようと思って。でも臨場感があまりにもすごすぎて、パリのシーンとか体が動いちゃって。そのときマヤたちってこんな危険の中をひるまずに戦ってきたんだなと思ったら、別の感動が生まれました」と、演じたマヤの気持ちを改めて実感したと述べた。
そして「シン・エヴァンゲリオン」についてのトークも展開。岩男は「まず生きていたのねってことに感動しましたし、トウジくんのお嫁さんになって、ツバメちゃんっていう子供もいて、胸が一杯になってしまって」と思いの丈を語る。続く関は「TVシリーズでは死ぬ予定で、辛うじて命はとりとめたけど負傷したところで終わったので。逆転して一番ハッピーなことろに行けて、僕たち幸せだね」と岩男と顔を合わせる。さらに岩永は「ケンスケは人と人の縁をつなぐポジション。碇を見守りながら背中を押すことが出来たと思うし、ずっと孤独を胸に生きてきたアスカに言ったセリフは、僕の精一杯の気持ちを込めました。リョウジのこともミサトさんに成長を伝えたかったのかなって。リョウジと碇の写真は、少しでも笑顔の写真をミサトさんに届けたいと思って撮った写真だと思うので、あのシーンはぐっと来ましたね」と感慨深げに語る。
アスカ役の宮村優子と一緒に収録したという坂本は「『破』と『Q』は一人で撮っていて不安だったんです。でもマリは物語のスパイスみたいな存在だからそれでいいかなと思ってたら、今回は大事なセリフがいっぱいあって。だから宮村さんの声を聴きながら収録できたのはよかったです」と振り返る。さらに宮村の演じるアスカについて「年月が経ってもここまで役と声優さんがつながっていられるんだ、ということを間近で見て感動しました。自分がどれだけやってもマリでは到達できない。年月をかけてこそできる何かがあるんだと、その空気を感じながら収録できてよかったです」と続ける。
三石は「ミサトは艦長として大切な役割を果たすために素敵なシーンをたくさん描いていただいた。(艦長と聞いて)これは船とともに逝くなと思ってたんですけど(笑)、変な日本の美学みたいなものを背負ってしっかり生きて散りました(笑)」と楽しそうに語る。さらに山口が「リツコって不器用で誰とでも親しくできるわけじゃないし、不幸な人生を歩んできて。唯一ミサトだけに心を開いて、最後はネルフと戦う運命共同体。私自身もミサトが大好き。だからミサトと2人きりで収録するのが幸せな時間だったので、それがなくなったのが寂しいです……」が涙を浮かべると、三石は「喧嘩するシーンもあったけど、お互いにぶつかり合って角が取れて、いい感じでガッチリ組み合うことができた2人なんだと思ってます」と、山口に声をかける場面もあった。
またフォトセッションでは、登壇者が新たな入場者プレゼントとして配布されている「EVA-EXTRA-EXTRA」と、ミニポスターの「真希波・マリ・イラストリアス」バージョンおよび「渚カヲル」バージョンを持って撮影。そして最後に、碇シンジ役の緒方恵美からのメッセージをMCが代読。「本日は本来の公開日でした。度々の延期を受けて1年後のこの日に足を運んでくださるみなさんがいらっしゃることは感慨深く、幸せを感じてます。特濃で2度とない時間を過ごしてください」という緒方のコメントとともにイベントを締めくくった。
※記事初出時、舞台挨拶の登壇者名に誤りがありました。お詫びして訂正いたします。
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