「ヴァイオレット・エヴァーガーデン」劇場公開を迎え、石川由依「胸がいっぱいです」

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劇場版 ヴァイオレット・エヴァーガーデン」の公開記念舞台挨拶が、本日9月19日に東京・新宿ピカデリーにて行われた。

「劇場版 ヴァイオレット・エヴァーガーデン」公開記念舞台挨拶の様子。左からTRUE、石川由依、浪川大輔、石立太一監督。

「劇場版 ヴァイオレット・エヴァーガーデン」公開記念舞台挨拶の様子。左からTRUE、石川由依、浪川大輔、石立太一監督。

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左から石川由依、浪川大輔。

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昨日9月18日に公開を迎えた「劇場版 ヴァイオレット・エヴァーガーデン」。この日の舞台挨拶にはヴァイオレット・エヴァーガーデン役の石川由依、ギルベルト・ブーゲンビリア役の浪川大輔、主題歌の「WILL」と「ヴァイオレット・エヴァーガーデン」のグランドエンディング「未来の人へ~Orchestra ver.~」を担当したTRUE、テレビシリーズと映画の監督を務めた石立太一監督が登壇し、舞台挨拶の模様はライブビューイングで全国の劇場に中継された。

石川由依

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石川は観客を前に「たくさんの方に想いを伝えられることをうれしく思います。テレビシリーズが終わって、外伝(「ヴァイオレット・エヴァーガーデン 外伝 -永遠と自動手記人形-」)と今回の劇場版のお話をいただき、やっと公開できて胸がいっぱいです」と劇場公開を迎えた思いを感慨深げに語る。また浪川は「収録のとき、京都アニメーションさんの気迫、監督の想いをひしひしと感じました。昨日公開されてから、喜んでくださっている感想をたくさん目にして、今日こうして(イベントに)参加できてよかったなと思っています」と続けた。

浪川大輔

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石立監督は「今日ここにこうして立てていること、昨日公開できたことが夢みたいです。やるからには、今自分たちができることを全力で作品に込めようと思っていました。今日は僕が代表してここに立っていますが、すべてのスタッフが本当にがんばって作ってくれた作品だと思っています」と思いを述べ、会場にいる観客、そして全国の劇場に中継されているライブビューイングの観客に対する感謝の気持ちを伝えると、感極まった様子を見せる。そんな石立監督の涙に呼応するように、登壇者たちも涙を浮かべ、TRUEは「今回主題歌を歌わせていただいて、1人でも多くの方に作品に触れていただけるよう、心を込めて歌わなければいけないなと感じています」とコメントした。

TRUE

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昨日の朝一で映画を観たという石川は「ただただ、完成させてくださってありがとうございます」と涙ながらに語り、「みんなでヴァイオレットの生涯を描き切るということを目標にしてきたので。監督ががんばってくださっているのも聞いていたので、私たちもアフレコで負けないようにがんばるしかなくて」とアフレコに挑んだときの心境を振り返る。また収録現場での思い出を聞かれると「ギルベルトとヴァイオレットの再会シーンは一番最後に収録させていただいたんですけども、音響監督の鶴岡(陽太)さんから『石川が思っているヴァイオレットが正解だから。好きなようにやって』と任せていただいて。『ただし音(劇伴)も入れないから』と言われて、すごいプレッシャーで(笑)」と笑顔を浮かべる。

石川由依

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続く浪川も「ハンカチ持ちながら、涙でグジュグジュになりながらやってらっしゃったので、終わった後はすごい号泣でしたね」と収録を振り返り、さらに「ギルベルトが『ヴァイオレット!』と叫ぶシーンがあって、何回もやらせていただいたんですが、使われているテイクは声が裏返ってるんです。裏返ってないバージョンもあったんですが、どちらを使うかはお任せしました」と裏話を披露。石立監督は「鶴岡さんは『芝居として上手い物ではなくて感情が乗っているほう、気持ちが乗っているほうを、多少絵と合わなかろうが使う』とおっしゃってくださっているので。僕も絵を作る立場として、芝居がズレているのなら絵のほうを直そうと思っていました」と明かした。

「劇場版 ヴァイオレット・エヴァーガーデン」メインビジュアル

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またTRUEは、主題歌「WILL」について「テレビシリーズから始まって、本当に皆さんがヴァイオレットを愛してくださっているというのを実感していて。独りよがりの曲を作るのではなく、私たち作品に関わる者全員が、応援してくださっている方々の意思や想いをしっかり乗せた楽曲を制作しなければならない、という気持ちでした」とコメント。石川が「TRUEさんの歌声はテレビシリーズの主題歌『Sincerely』からずっと聴いてきているので、最後にふさわしい曲。エンディングが流れるだけで、胸がいっぱいになってしまう」と述べると、TRUEは「こんなに音楽を大切に思ってくださるキャストの皆さん、スタッフの皆さんと一緒にものづくりができたことがすごく誇りですし、すごく感謝しています」と、思いの丈を語った。

さらに映画の注目ポイントとして、石川は「デイジーがC.H郵便社に出向いたときに飾ってあった写真に、外伝に出ていたテイラーがちゃんと写っていて。物語がちゃんと続いてみんな生きてたんだなと感じられたので、そういう細かいポイントも見ていただけたら」とアピール。また石立監督は「C.H郵便記念財団郵便博物館にデイジーが訪ねていったときにいた老婆。あれはC.H郵便社の受付で働いていたネリネです。実はデイジーが声をかけたときに居眠りしてるんですよ」と、細部にまでこだわったことを明かした。

最後に、石川は「改めてキャスト・スタッフ、みんなヴァイオレットのこと大好きですし、お客様の温かい拍手をいただいて『こんなに愛されているんだよ』ということをヴァイオレットに伝えたいなと思いました。皆様の心にいつまでも残る作品になることを祈っています」とコメント。そして石立監督が「大切な人、支えてくれる人、自分のことを大事に思ってくれる人……皆さんそれぞれおられると思うんです。この映画を見てそれぞれ大切な人のことを思い返していただいて、自分が今大切な人に伝えるべきことを伝えているのか、見終わった後に思っていただけるような作品になっていたらいいなと思っています」と語ると、客席からは大きな拍手が湧き上がった。

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「劇場版 ヴァイオレット・エヴァーガーデン」

2020年9月18日(金)全国公開

キャスト

ヴァイオレット・エヴァーガーデン:石川由依
ギルベルト・ブーゲンビリア:浪川大輔

スタッフ

原作:「ヴァイオレット・エヴァーガーデン」暁佳奈(KA エスマ文庫/京都アニメーション)
監督:石立太一
脚本:吉田玲子
キャラクターデザイン・総作画監督:高瀬亜貴子
世界観設定:鈴木貴昭
美術監督:渡邊美希子
3D美術:鵜ノ口穣二
色彩設計:米田侑加
小物設定:高橋博行
撮影監督:船本孝平
3D監督:山本倫
音響監督:鶴岡陽太
音楽:Evan Call
アニメーション制作:京都アニメーション
製作:ヴァイオレット・エヴァーガーデン製作委員会
配給:松竹

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(c)暁佳奈・京都アニメーション/ヴァイオレット・エヴァーガーデン製作委員会

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