会見にはアニメ版で一歩の声を務め、本作で作・演出を手がけた
それぞれが演じるキャラクターについて聞かれると、後藤は「一歩は最初はいじめられっ子で意気地なしな子なんですけど、試合を通して成長していくところが見どころです」とアピール。滝澤は「宮田くんは影でナンバー1の負けず嫌い。意外と口下手で、自分の伝えたい思いと発してしまう言動が違ってしまったりするんですけど、誰よりも負けたくないという思いがある青年です」と、松田は「千堂武士という役は、男性にとって憧れになるような人というか。『漢』という字を体現してるような人です。拳で語り合うことで自分の人生を見つけていって、その中で強さを追い求めていくという、自分と重なるような部分もありました」と述べる。
滝川は「強い男だからこそ守らなきゃいけない立場であったり、選ぶ言葉の種類がある。また喜安さんの言葉を借りるのであれば、太陽みたいな男であることが鷹村守としての在り方だと意識して演じています」とコメント。塩田は「3つあります。調子のいいところ、暑苦しいところ、そして負けの味をよく知ってるところ……ですかね」と青木勝を表す言葉を説明する。また高橋は「木村達也は一歩の先輩として見守ってる部分と、鴨川軍団でいるときにふざけたりとかする部分のギャップを見ていただけたらと思います」と呼びかける。高木は鴨川源二について「まさに勝負師。心の中では一喜一憂してるんですけど、あまり表情には出さない。高木渉としては『大丈夫かな? 厳しい役、みんなを鼓舞する役できるかな?』ってところがあると思うので(笑)、みなさん劇場に見にきていただいて感想を聞けたら」と笑いを誘った。
稽古中の話題になると、滝澤は「ケータリングがタンパク質のビュッフェみたいな(笑)。大量の肉がケータリングに置いてあり、それを食べるために筋トレをしてという繰り返しです」とコメント。塩田も「筋肉知識ある人が結構いて。どういうタイミングで何を摂取すればいいのか教えてくれる。だからみんな今、めっちゃ筋肉の知識あります(笑)」と明かす。記者から「一番の筋肉博士は?」と聞かれると、全員が「やっぱ(冴木卓麻役の山口)大地くんじゃないですか?」という答えに。筋肉に対して間違ったアプローチをするとすぐに怒られるというエピソードも披露された。
喜安からは舞台について「競技はボクシングなんですけど、大縄飛びをやってるみたいなんです。ちょっとでも邪なリズムを加えると誰かが躓く。ボクシングって1対1で向き合ってて周りに応援してる人がいるんですけど、大きな渦のリズムの中で、寸分違わず、そのときに必要な仕事をしている作品になっています。回転してる中にどんどん人が入っていくんです。俳優やスタッフが、大きな渦の中できっかけを絶対に逃すまいと飛び込んでくる姿勢を見逃さずにいただけたら」という言葉も。最後に後藤は舞台を楽しみにしている人に向け、「ニコ生でも配信されるみたいですが、迫力は生のほうが伝わると思うのでぜひ劇場に足を運んでください」と呼びかける。そのまっすぐな言葉に塩田からは「一歩やなあ! まんまやなあ』と突っ込まれ、和気藹々とした雰囲気で会見は終了した。
1989年より週刊少年マガジン(講談社)にて連載中の「はじめの一歩」は、内気でいじめられっ子だった少年・幕之内一歩が、ボクシングに出会いチャンピオンを目指す姿を描いた物語。単行本は125巻まで発売中で、累計発行部数は9600万部を超え、2000年にはTVアニメ化もされた。
なおコミックナタリーでは、「リアルファイティング『はじめの一歩』The Glorious Stage!!」で脚本と演出を担当した喜安浩平のインタビューを掲載中。TVアニメ「はじめの一歩」で主人公・幕之内一歩役を演じた喜安が本作に込めた思いとは何か。舞台版ならではの魅力や難しさ、キャストやスタッフたちの努力や工夫など、余すところなく語ってもらった。「リアルファイティング『はじめの一歩』The Glorious Stage!!」
会期:2020年1月31日(金)~2月9日(日)
会場:東京都 品川プリンスホテル ステラボール
スタッフ
原作:
作・演出:
音楽:
振付:HIDALI
ファイトコーディネイト:冨田昌則
キャスト
幕之内一歩:後藤恭路
宮田一郎:
千堂武士:
鷹村守:
伊達英二:
間柴了:
青木勝:
木村達也:
速水龍一:
冴木卓麻:
ヴォルグ・ザンギエフ:
梅沢正彦:神坂優心
間柴久美:
幕之内寛子:
鴨川源二:
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