映画「
実在の企業・前田建設工業によるWebコンテンツを映画化した本作。マジンガーZの格納庫を実際に作るとしたらどうなるかを、設計図や工期、工費を含めて検証するために広報グループの社員が奮闘するさまが描かれている。原作となった「マジンガーZ」を手がける永井。最初に前田建設工業からこの検証について聞いたときのことを、「ちゃんとした建設会社の方がそんなことを考えるんだ。奇特な人がいるなあと思いました(笑)。建設業界のことは何もわかりませんので、僕の作品が材料になるなら楽しんでくださいという感じでしたね」と振り返る。
佐治氏からは、実は映画に永井が少しだけ出演しているということが明らかに。永井が「すごく自然な演技ができてよかったかなと思います」と満足そうな表情を見せると、佐治氏は「“自然な演技”を見ていただいて感じ取ってください(笑)」と意味ありげに話す。主演の高杉真宙は「これまでの撮影現場で永井先生との撮影が一番緊張した」とこぼしていたそうで、永井は「なるほど。それで撮影が時間かかったんだ。僕は緊張してなかったんで早く終わりました(笑)」とジョークを飛ばした。
またイベントでは、永井が「マジンガーZ」のマンガ連載、アニメ放送当時について振り返る一幕も。「新しいロボットものを作りたくて作りたくてしょうがなかった。でも手塚(治虫)先生や『鉄人28号』の横山光輝先生のマネになるのは、自分自身もファンだからこそ申し訳ない。それとは違うアイデアがひらめいたときにやろうと思ってたら、幸いなことに思いついたんです」と話す。また当時の作品の人気ぶりについて「遊園地でサイン会を行ったんですが、ものすごい行列ができて、机はひっくり返るわで避難する羽目になったんです(笑)。子供たちの熱気がかなり伝わってきて、喜んでもらえてるんだなと実感しました」と顔をほころばせた。
最後に佐治は「エネルギーがものすごく詰まっている作品です。大の大人たちが熱量をもって、空想世界のものをリアルに建築したらどうなるかという検証に取り組む。そのエネルギーを持ち帰っていただいて、仕事や生活に楽しさを見出すきっかけになっていただければと思います」とアピール。永井は「大笑いして感動して、本当に面白い映画でした。空想世界で考えた格納庫が検証では実際に作ることができましたので、マジンガーZもできるかもしれない(笑)」と今後に期待し、イベントは幕を閉じた。
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