熊本県が手がけるTVアニメ「なつなぐ!」が1月よりTOKYO MX、熊本放送ほかで放送・配信されることが明らかに。本日11月18日に東京都内で制作発表会が行われた。
本作は2016年に発生した熊本地震以降、熊本県が展開している復興プロモーションの一環として制作されるもの。監督の本多康之、プロデューサーの福留俊、脚本のどめしら主要スタッフには熊本県出身者が名を連ね、またメインキャストにも千葉いずみ役の
物語は主人公である東京の大学生・欅夏奈が、熊本地震で連絡が取れなくなった友人を探すために熊本を訪れ、地元の元気な中学生・いずみをはじめとする個性豊かで情に厚い人々と出会い、成長していく姿を描くハートフルストーリー。制作発表会に登壇した熊本県東京事務所の村井浩一所長は「熊本地震から3年7カ月が経ち東京にいると忘れられているようにも思いますが、熊本にはまだまだ地震の爪痕が残っています」と述べつつ、「アニメを活用し、逆境の中でも笑顔を忘れない熊本県民の前向きな県民性を表現したい」と製作の意図を語った。
福留プロデューサーは「自分の映像のキャリアはこのためにあったというくらい、かなり強い意気込みで臨んでいます」と地元・熊本への強い思いを露わにしつつも「本多監督をはじめ真剣に取り組んでいますが、視聴者の方にはエンタメ作品として純粋に楽しんでほしい」と、震災を乗り越える人々の姿をフラットに描きたいと語った。また熊本地震をきっかけに2年ほど前に地元・熊本へ戻ったという本多監督は、「長く東京に住んでいたからこそ見える熊本のいいところや、水・空気のきれいさ、人のあたたかさ、自分も知らなかった熊本の文化などを表現できたら」と意気込みを述べた。
青山は「地元である熊本のアニメに出るのが夢だったので、電話を受けて飛び跳ねたくらいうれしかったです」と笑顔を見せる。一方で「声優になって最初の2年は飛行機で東京まで通っていたので、正直『なんで熊本に生まれてしまったんだろう』と恨んでしまったこともあったんです。上京して初めて、今までの環境が当たり前のものじゃなかったとわかり始めてきたときに、熊本地震が起きて“当たり前”が崩れたことが、すごく重くのしかかってきました」と当時の心境を明かし、「前を向く気持ちと、当時を絶対に忘れないという強い気持ちを持って演じたい」と思いを語った。
なお1月からのアニメ放送に先立ち、Web番組の配信も予定。詳細は本日開設された「なつなぐ!」公式Twitterにて追って発表される。
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