舞台挨拶には信役の
山崎との共演は本作で4度目となり、山崎とこれまでの作品とは違う関係性を築いてきたという吉沢。「もちろん今までも本気だったとは思いますが、山崎賢人という同世代のトップを走り続けている役者の本気を見せつけられた作品です。僕にとってもクランクインする2年くらい前からこの作品のことを考えながらがんばってきたので、役者としてのターニングポイントになるくらいだと考えています」と説明した。
自身が演じる楊端和について「絶対的な王であることが重要」と語る長澤は「『強くある』ということをどのようにすれば届けられるかというのを自分なりに考えて演じていました」と回想。原作ファンでもある橋本は「実写化すると聞いて、最初はできないと思っていました」と述べながらも、「実写でやってほしくないという人ももちろんいると思うんですけど、撮影を見ていて、これは大丈夫だなっていちファンとして確信しました。壮大なスケール感という部分は、原作のよさを残せていると思います」と、その出来に太鼓判を押した。
その後憎まれ役の成きょうを本郷が、“ハマり役”と紹介されると会場からは笑い声が。すると本郷は「アンケートしてみましょう。成きょうのこと、嫌いな人ー?」と観客に問いかける。客席から手が挙がったのを見て、本郷は「これはいいことですよ、そういうお芝居をしたので」としながらも、司会者から「普段の本郷さんは……?」と確認されると、「すーっごい、いい子。好青年です」と返し、さらに観客の笑いを誘う。原から「オーラが半端なかった」と称賛されたという大沢は「現場でほかの役者さんや監督が空気を作り出してくれたので、僕はただそこにいるだけだった」と振り返った。
ここで劇中で信は「天下の大将軍」、政は「中華統一」といった形でキャラクターの夢が描かれていることにちなみ、キャストたちが“新元号発表”風に各々の夢を語ることに。山崎は、信の夢である「天下の大将軍」と書かれたパネルを掲げ「信としてこのまま生き続けたい。天下の大将軍になるまでやりたいなって思います」と展望を語る。吉沢も政の夢である「中華の唯一王」というパネルを見せ「理由は賢人とまったく一緒です。もう言うことないです!」とコメントする。長澤は「絶大なる信頼」というパネルを上げ、「楊端和はどんなときでも助けに来てくれるんじゃないかっていう強さを持っているのが魅力だと思います。こういった信頼を持てる人になれたらいいなと」と解説した。
また橋本、本郷、大沢は「続編」というパネルを同時にオープン。本郷は「成きょうはすごくいいやつで今後マンガで活躍するんです。そこまで続いてくれたらちょっとは好感度が得られるのかな(笑)」と発言し、大沢は「(この役をもらったときに)『続きがあるんですか?』って聞いて、『わからない。映画を観てもらってお客さんが観たいと思ってくれるようなら作ります』と言っていて。ぜひ続きができるようによろしくお願いします」とアピールする。橋本も「原作にはこのあとにも本当にいい話がありますし、河了貂が軍師になるところもやってみたい」と続ける。佐藤も原作のエピソードにちなみ「蛇甘平原」という夢を掲げ、「続編のサブタイトルは『蛇甘平原の戦い』に(したいと)決まってるんですけど(笑)。最初に映画化の企画を聞いた9年前、直感で無理だと思った。でもそれから7年後、またこの話が来たときに『今ならできる』と感じたんです。それで今、なんとなく『これなら蛇甘平原ができる』と思える」と自信を覗かせた。
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