実写映画「BACK STREET GIRLS」完成、岡本夏美ら「どんどん女性らしさを失って…」

ジャスミン・ギュ原作による実写映画「BACK STREET GIRLS -ゴクドルズ-」の完成披露イベントが本日1月21日に東京・渋谷WOMBにて行われた。

本作は不始末の落とし前をつけるため、性転換手術をさせられアイドルグループ・ゴクドルズとしてデビューすることになった極道の男性3人が織りなすコメディ。舞台挨拶には山本健太郎役の白洲迅、立花リョウ役の花沢将人、杉原和彦役の柾木玲弥、そして3人それぞれの性転換後の姿・アイリ役の岡本夏美、マリ役の松田るか、チカ役の坂ノ上茜、監督を務めた原桂之介が登壇した。

本作の実写化について、原監督は「正直ハードル高いですよね。東映のヤクザ映画の歴史や、ピンキーバイオレンスとしての歴史もある中でマンガの実写化というのは」と振り返り、「映画はお客さんにご覧いただいて初めてやっと苦労が報われるので。楽しんでいただければ」と思いを語る。また完成した映画について、白洲は「いよいよこの作品が世に出るのは、もちろん楽しみな部分もあるんですが、うれしくもあり怖くもあり（笑）。今日ご覧になる皆さんのリアクション楽しみです」と緊張の面持ち。岡本は「今日は久々にアイドル衣装を着てワクワクしていますが、楽しんでただければ」と笑顔を見せた。

初のヤクザ役に挑んだ白洲は「東映のヤクザ映画は父親が観ていたので、改めて映画を参考にしました。ぶっ飛んだ原作なので、（映画で）それが活されたかどうかはわかりませんが（笑）、僕たちは楽しかったです」と語る。一方、白洲、柾木、花沢の性転換後を演じた岡本ら女性キャスト陣は、元男らしく見せる方法に苦労をしたとコメント。白洲たちの言動を観察していたと明かす松田が「いろいろ試してみた結果、撮影終盤では電車に乗るときも足を開いてました。染み付いちゃって……」と述べると、岡本と坂ノ上も「わかる！」と声を揃え、岡本は「口も悪くなって、どんどん女性らしさを失って……お互いに注意し合ってたんですけど」、坂ノ上は「岩城（滉一）さんに『大丈夫かお前ら？』ってすごい心配されました」と振り返った。そんな3人の発言に「撮影中、女の子としてかわいいと思ったことは一度もなかったんですが、正直、久しぶりに会って『かわいいじゃん』と思いましたね」という原監督に、女性陣は「おいおい！」とツッコミを入れながらも、岡本は「私たちもかわいいを忘れて作品に挑ませてもらったのは初めてだったので。新鮮で面白かったよね」と顔を見合わせた。

性転換前と後の同一人物を演じることになったコンビは、それぞれ演技のすり合わせをしたと言う。性転換後の自分を演じた岡本について、白洲は「どんな子が来るかドキドキしてたんですけど、すぐに安心しましたね。一番年下なのにしっかりしているしリーダーシップがあって。現場でもしっかりアタマを張ってました」と印象を語る。また松田について、花沢は「よくもまあ上手く整形に成功したなと（笑）」と冗談を交えて語ると、原監督は作中で性転換前と性転換後の映像を重ね合わせるシーンについて「花沢さんから松田さんに変更していくのがパーツ的に一番スムーズでした」と明かす。続く柾木は坂ノ上について「最初はすごく仲良くなくて……って言うと語弊があるな（笑）。僕、人見知りがすごくて、あんまりお話できなくて」と回想。「でも途中から、コミュニケーションを取らなきゃとがんばったんですよ」と話すと、坂ノ上は「あれ怖かった！ 1秒に1回質問されて、早く答えないと怒られるんじゃないかと（笑）。でも仲良くなりましたよね」とジョークを飛ばし、柾木を苦笑させた。

イベントでは岡本、松田、坂ノ上によるゴクドルズが、劇中歌をライブ形式で披露。清竜人が楽曲提供した「恋して▽愛して▽養って▽」（▽はハートマーク）、アニメ版キャストで結成されたゴクドルズ虹組のカバーとなる「ゴクドルミュージック」を立て続けにパフォーマンスし客席を盛り上げる。さらに「恋のサカズキ」では白洲、柾木、花沢もステージに加わり、ゴクドルズと息の合ったダンスを見せ、観客を沸かせた。「BACK STREET GIRLS -ゴクドルズ-」は2月8日より全国で公開。