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萩尾望都「なのはな」を劇団スタジオライフが舞台化、震災後の福島を描いた短編

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萩尾望都「なのはな」の舞台化が決定。劇団スタジオライフにより、2019年2月27日から上演される。

「なのはな」は2011年8月に、月刊flowers(小学館)で発表された短編。東日本大震災と、それによって引き起こされた福島第一原子力発電所事故を題材に、津波で祖母を亡くした福島県の少女が描かれる。主演・阿部ナホ役は松本慎也関戸博一が担当。船戸慎士、倉本徹、藤原啓児といったキャストが脇を固め、福島出身の作曲家・明石隼汰がゲストとして参加する。

脚本・演出の倉田淳は「ページを開くなり飛び込んで来るチェルノブイリ、フクシマという言葉、そして子供達全員がマスクをしている学校風景にドキッとしました」と、作品を手に取ったときを回想。“『なのはな』に踏み込む資格があるのか”と揺れる気持ちを吐露しながらも、「萩尾望都作品集『なのはな』(小学館)のあとがきに書かれた『世界が終わらないように、世界が次の世代に続くように、願っています』という言葉に目が覚める思いがしました。せめて自分に最も可能性のある演劇という形で行動を起こそうと決心させていただいた次第です」と意気込みを語った。

倉田淳コメント

ページを開くなり飛び込んで来るチェルノブイリ、フクシマという言葉、そして子供達全員がマスクをしている学校風景にドキッとしました。二つの言葉の強さに慄き、子供達のマスク姿に打ちのめされた感じがしたのです。そして何故か拒否反応のようなものが炙り出しのように浮かんできました。もしかしたらそれは、どこか当事者から遠いところにいる自分への罪悪感なのかもしれません。3・11の後、ニュースを見ることと募金を見かけての僅かな参加のみしか出来ずにいたことへの情けなさと向き合いたくなかったのだと思います。こんな不甲斐ない自分が「なのはな」に踏み込んでよいものか……資格はあるのか……今でも心は揺れています。
しかし萩尾先生がフクシマの事故からたった数か月後に「なのはな」を発表されたという事実に突き動かされずにはいられませんでした。そして2012年3月12日に発行された萩尾望都作品集「なのはな」(小学館)のあとがきに書かれた「世界が終わらないように、世界が次の世代に続くように、願っています」という言葉に目が覚める思いがしました。せめて自分に最も可能性のある演劇という形で行動を起こそうと決心させていただいた次第です。今回ゲストで参加していただく明石隼汰さんは福島の御出身で物語の登場人物、石川音寿のモデルの方でした。作品の中で歌われる「ALALAソング」も明石さんの創られた歌です。心強い味方を得て、有難く思っています。大切に舞台にさせていただきます。

舞台「なのはな」

東京公演

期間:2019年2月27日(水)~3月10日(日)
会場:東京芸術劇場シアターウエスト

大阪公演

期間:2019年4月12日(金)~4月13日(土)
会場:ABCホール

キャスト

ナホ:松本慎也関戸博一
学(ナホの兄):宇佐見輝、千葉健玖
父:船戸慎士
母:仲原裕之
じーちゃん:倉本徹
ばーちゃん:若林健吾
女の子:伊藤清之、松本慎也
先生:鈴木宏明、牛島祥太
生徒1:千葉健玖、宇佐見輝
生徒2:牛島祥太、鈴木宏明
藤川さん:藤原啓児
石川音寿:明石隼汰

スタッフ

原作:萩尾望都『なのはな』(小学館刊)
脚本・演出:倉田淳
舞台美術:乘峯雅寛
舞台監督:倉本徹
照明:日下靖順(ASG)
音響:竹下亮(OFFICE my on)
衣裳:竹内陽子
ヘアメイク:MUU
映像:佐京充(SPIN-OFF)
挿入歌作曲:明石隼汰
演出助手:宮本紗也加
制作:Studio Life / 米田 基
協力:小学館 / style office

(c)萩尾望都/小学館

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