辺境の町を舞台に紡がれる、悲しみを背負う人々の物語…笠井スイの連作集2冊同発

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笠井スイの単行本「マリア様のいない町 -Story of Carocheila-」「名もなき羊たちの町 -Story of Carocheila-」が、本日6月15日に2冊同時刊行された。

「マリア様のいない町 -Story of Carocheila-」

「マリア様のいない町 -Story of Carocheila-」

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「名もなき羊たちの町 -Story of Carocheila-」

「名もなき羊たちの町 -Story of Carocheila-」[拡大]

この2冊は、笠井が2004年から2006年にかけて個人誌で発表してきた作品を集めた連作集。とある大陸の片隅にある架空の町・カロチーラを舞台に、大切な人に取り残された孤独や過去の罪と向き合う人々の、繊細で温かなドラマが紡がれる。

「マリア様のいない町」にはヴァイオリン弾きの少女・サリと1匹の猫の物語「Solitude」、別れの言葉もなく姿を消した恋人の帰りを待つ少女・エニと、彼女を見守る青年・シダの関係を描く「金雀枝」の2編と、ハルタ(KADOKAWA)の創刊記念企画として発表された読み切り「瞼に咲く花」を収録。一方の「名もなき羊たちの町」には、ある理由から行く宛もなく電車に乗っていた長い少女・ミルラと、彼女を拾ったカロチーラの散髪屋・ルーの物語「カミキリ」、ルーの過去を描く「Scissor」の2編が収められた。

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