映画「3月のライオン」神木隆之介、佐々木蔵之介と“足のしびれ”分かち合う

羽海野チカ原作による映画「3月のライオン」前編の完成披露が、本日2月22日に東京・国際フォーラムにて開催された。

春をイメージした桜色のランウェイを歩いて登場したキャスト陣。主人公・桐山零役の神木隆之介をはじめ、幸田香子役の有村架純、二海堂晴信役の染谷将太、島田開役の佐々木蔵之介、川本あかり役の倉科カナ、ひなた役の清原果耶、幸田柾近役の豊川悦司、川本相米二役の前田吟、三角龍雪役の中村倫也、山崎順慶役の奥野瑛太、モモ役の新津ちせ、監督の大友啓史が続々と現れる。

撮影時について神木は、「棋士として生きているときも3姉妹や家族といるときも、雰囲気は違うけど楽しかったです」と述懐。「対局中は正座をずっとしているわけですよ。長回しで撮るので1回の本番で10～15分くらいは集中を切らさずにいて。足がしびれてしびれて……ねっ、蔵さん！」と佐々木に話しかけると、佐々木は「対局シーンの後は立ち上がれなかったもん。棋士の方はすごいよね！」と返す。

続けて「思い出を語りたい方いらっしゃいませんか？」と、ほかのキャストに尋ねる神木。「シーン……」と今ひとつな反応に、「あれれれ？ じゃあ豊川さん！」と慌てた様子で豊川に話を振る。それを受け豊川は「僕はベテランなんでね。将棋盤の前は掘りごたつにしてもらってましたから」と、茶目っ気たっぷりなコメントで笑いを誘う。

ほぼ神木と同じシーンの撮影だったという有村は、「枕の下に何か忍ばせてあるなと思って見たら、チョコレートで」と裏話を明かす。神木は「お、なんですかね？」と最初はとぼけつつも、「俺ですね！ みんなで食べたいなあって思って」と恥ずかしそうに答える。その後、神木から「じゃあ染ちゃん！」と指名された染谷は、「ぜんぶりゅうが仕切っていく感じなの？」とすかさず突っ込んだあと、「何をやってもいい気になったので、好きにやらせていただきました」と作業に2時間ほどかかる特殊メイクをして臨んだ二海堂役を振り返った。

食事シーンが印象的な本作について、前田は「こんなに食べた現場はなかった！ おせち料理、すき焼き大会、カレー大会……。このモモちゃん（新津）が最初から全部食べちゃうんだよ！ それを止めるのが大変だった！」と語る。「モモちゃんはどうでした？」と質問されると、新津は「ごはんがすごくおいしかったです！」と元気いっぱいに回答。川本3姉妹の長女を演じた倉科は「みんなで買い物に行ってごはんを作って、モモをお風呂に入れて。楽しかったね」と撮影前に3姉妹役のキャストで行ったお泊まり会を懐かしみ、妹役の清原と新津は弾けるような笑顔で「楽しかった！」と声をそろえた。

終盤では、神木が自撮り棒を手にして登壇者や観客たちと記念撮影。そして神木は「皆さんが一番最初に観てくださる方々です。キャストやスタッフが魂を削って作った作品なので、心の中に残る映画になったらうれしいなと思います」と観客に語りかけ、舞台挨拶は幕を閉じた。

映画「3月のライオン」の前編は3月18日、後編は4月22日に全国公開される。