舞台挨拶にはデビルマン/不動明役の浅沼晋太郎、フランソワーズ・アルヌール(003)役のM・A・O、
またM・A・Oは自身の役柄について、母性あふれるシーンが出てくることを説明すると「ない母性を振り絞ってアフレコのほうもがんばってさせていただいたので、ちょっとでも感じ取っていただけたらうれしいなと思います」とコメント。司会に「母性、大丈夫ですよ」とフォローを入れられると「だ、大丈夫ですかね?」と動揺するが、浅沼に「なんの話?(笑)」と突っ込まれ観客の笑いを誘った。
川越監督はアフレコにあたり、絵が揃った段階でキャスト陣に演じてもらうことを意識して制作を進めていたという。しかし「ちょっと絵が揃わなかったんですよね」と苦笑いしつつも、「でもその辺を役者の方々が自分なりの解釈で読み取ってくれて演じてくれた」と振り返る。「それが僕らが思っていたものとほとんどズレずにできあがっていたので、やっぱりスキルの高い役者の方々が揃ってくれたと思いました」とキャスト陣の演技に太鼓判を押した。
さらに映画の見どころを問われると、今作では映像が完全に編集された状態から曲を作る「フィルム・スコア」という手法を使ったことを明かす。「(楽曲は)そのシーンのためにすべて作曲しているので、画面とのシンクロ率がすごく高いんです」と楽曲にも注目してほしいことをアピールした。
最後に浅沼は、劇場に集った観客たちの客層の幅広さについて「これだけさまざまな方がこの作品に触れてくださるのはとても光栄です」と思いを口にする。続けて「さっきの(監督の)音楽の話もそうなんですけど、2回3回観て、また別の視点から楽しめるような作品になっていると思いますので、何度も観ていただけたらうれしいです」とメッセージを送った。
全3話となる「サイボーグ009VSデビルマン」は本日より新宿バルト9ほかにてロードショー。2週間限定で上映される。
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