音楽劇「金色のコルダ」生演奏たっぷりで開幕！「2.75次元くらいの気持ち」

音楽劇「金色のコルダBlue♪Sky First Stage」が、本日9月4日に東京・全労済ホール スペースゼロにて幕を開ける。

「金色のコルダBlue♪Sky First Stage」の元になっているのは、呉由姫がキャラクターデザインを手がけた人気ゲーム「金色のコルダ3」を原作としたアニメ「金色のコルダ Blue♪Sky」。舞台版では如月響也を主人公として、全国学生音楽コンクールの至誠館戦を掘り下げる。星奏学院への転入を決意した響也と幼馴染みのかなでを待ち受けていたのは、オーケストラ部の部長で響也の兄・律だった。室内楽に打ち込む高校生たちの青春が、ライバル校の面々のドラマも交えて描かれる。

ステージ後方にはオーケストラピットが設けられており、バイオリン、チェロ、トロンボーンなどのプロ奏者が、BGM、劇中の演奏シーンともに生で演奏。ヴィヴァルディ「四季」、バッハ「G線上のアリア」といった、クラシックの名曲が数多く披露される。

初演前にはゲネプロと囲み取材も行われ、囲み取材には如月響也役の前山剛久、如月律役の黒羽麻璃央、小日向かなで役の伊藤梨沙子、榊大地役の小沼将太、水嶋悠人役の高崎翔太、八木沢雪広役の谷佳樹、東金千秋役の碕理人が出席。前山は「生の音や演奏がメインになっているんですけど、何より大事なのがお芝居で。2.5次元はキャラクターものって言われることが多いですけど、それぞれのキャラクターを深いところまでみんな掘り下げて演じているので、お芝居の力で音楽を盛り上げたいという意気込みです。気持ち的には2.75（次元）くらいの気持ちでやっております」と、気合い十分の様子で話す。

ミュージカル「テニスの王子様」2ndシーズンの菊丸役などで知られる黒羽は、「あんまりこういう役柄をやったことがなくて。実年齢が上の前ちゃん（前山）のお兄ちゃん役だったり、部をまとめる部長だったり。とても新鮮な毎日を送れていると思います」と感慨を語る。そして本作について「2.5次元に新しい穴を開けられると思います」と自信たっぷりに語ると、隣の前山から「風穴をね」とすかさずフォローが入り、和気あいあいとしたカンパニーの空気を漂わせた。また発言がおぼつかず周囲にツッコまれ続けていた小沼は、「ゲネプロ中、大切なセリフのところで階段から落ちてしまったので（笑）。初日に向けて気持ちを入れ替えたい」と笑わせつつも、「ダンス、音楽、芝居はこの舞台に欠かせないところ。そこを見ていただけたら」と訴えた。

全編にわたってバイオリンやチェロなど楽器を手にすることが多い演出に、楽器経験のないキャスト陣は苦戦した様子。伊藤は「本当に弾いてはいないんですけど、どうやったら弾いているように見えるか、美しく弾いているように見せられるかっていうところが大変だった。そこも注目して観てほしいです」とコメント。谷は「役に決まってから、まずは触ってみようと思って。音楽教室の体験に行って、トランペットを触ってきました」と明かし、初耳だという共演者たちは驚きの表情を見せていた。

「First Stage」と銘打たれた本作だが、続編についてはキャスト陣も意欲たっぷりの様子。黒羽は「2nd、3rdと続いていくかは、観に来てくださるみなさんのお力にかかってるので、声を届けていただけたらと」と応援を呼びかけた。公演は9月13日まで。

※動画は現在非公開です。