2月の東京プレビュー公演を皮切りに、台湾、香港と海外公演を経て、東京、福岡、仙台、愛知、大阪と約3カ月にわたり上演されてきた不動峰公演。5月9日からはプレビュー公演と同じTOKYO DOME CITY HALLでの東京凱旋公演が行われ、全66公演が終了した。3月20日からの東京・日本青年館公演からは追加演出も。校内ランキング戦の回想シーンや、青学レギュラー陣を紹介する楽曲などが新たに加えられていた。またカーテンコールでは新曲の「ニュー・ウェーブ」に加え、2ndシーズンからの人気曲「Jumping up! High touch!」も披露された。
日替わりの演出も見どころのひとつ。開演前と終演後のアナウンスはキャスト陣が毎回異なる組み合わせで掛け合いを披露し、また本編でも海堂薫のトレーニングシーンや乾汁を飲まされるシーン、河村寿司からの帰り道の会話、試合後の伊武と神尾の会話なども毎公演異なるセリフで、ファンを飽きさせない工夫が凝らされていた。大千秋楽公演の開演前は手塚国光役の財木琢磨がアナウンスを務め、「さあ地区予選決勝、最後まで気を抜かず、油断せずいこう」とコメント。また試合後の伊武と神尾の会話シーンでは不動峰の部長・橘桔平が登場し「深司、神尾、今日は2人ともいい試合だったぞ」と声をかけると、客席からは拍手が沸き起こっていた。
カーテンコールでは、まず手塚国光役の財木琢磨が挨拶。「全66公演、このメンバーで手をつないで、心をつないで青学vs不動峰という山に登ってきました。そして今大千秋楽という頂上に立って、この景色をみんなで見ています」と、感慨深げに語り、橘桔平役の青木空夢へと挨拶をつなぐ。青木が不動峰のメンバーに「つらいこともチームとして悩んだこともありましたが、ここまで折れずにやってこれたのも、信頼できるみんながいてくれたからだと思っています」と感謝を述べると、石田鉄役の中村太郎が号泣する場面も見られた。また最後は「行こうぜ!」「全国!」というコール&レスポンスで締めくくられた。
座長を務めた越前リョーマ役の古田一紀は、涙で言葉を詰まらせつつも挨拶。周りのメンバーに見守られながら「思い返すとこの公演が始まってから、楽しいこともキツイこともあったんですけど、そのすべてがあったから、今の僕たちがいるのかなと思います。全66公演、関わって下さったスタッフの皆さん、応援に来てくださった皆さん、本当にありがとうございました!」と感謝の言葉を述べて、記念すべき3rdシーズン初戦となる不動峰公演は堂々と幕を閉じた。
またライブビューイングでは本編の後に特別映像として、カーテンコール曲「ニュー・ウェーブ」について聞いたキャスト陣へのインタビューを上映。最初に聴いた印象や好きなところ、曲に対してのこだわり、「あなたにとって『ニュー・ウェーブ』とは」などの質問が繰り広げられた。そしてバックステージ映像を交えた「ニュー・ウェーブ」の映像も流された。
なお「ミュージカル『テニスの王子様』3rdシーズン 青学vs不動峰」のBlu-ray&DVDは8月28日に発売される。また学校別ライブ「TEAM Live」も開幕。6月10日からは青学、7月29日からは不動峰にフィーチャーしたライブが、それぞれAiiA 2.5 Theater Tokyo、京都劇場にて行われる。
カーテンコールでの挨拶(挨拶順)
財木琢磨(青学・手塚国光役)コメント
本日は大千秋楽ということでご挨拶させていただきます。ついにこの日がやってきました。全66公演、東京プレビュー公演から始まり、台湾、香港、福岡、仙台、愛知、大阪、このメンバーで手をつないで、心をつないで青学vs不動峰という山に登ってきました。そして今大千秋楽という頂上に立って、この景色をみんなで見ています。この道程は少し長かったですけど、たまには互いで励まし合って、そして切磋琢磨してここまで登ってくることができました。不動峰。不動峰の団結力にはいつも驚かされて、毎回毎回新鮮な気持ちで試合ができました。本当にありがとうございます。そしてテニミュスタッフ、本日ご来場いただいている皆様、ライブビューイングをご覧の皆様、そして日々応援してくれる皆様のお力添えがあり、こうしてステージに立たせていただけているということを、本当に心から感謝しています。本当にありがとうございます。そして僕たち青学はこれからどんどん立ちはだかる大きな山を、この12人で超えていきますので、みなさんぜひ青学の応援よろしくお願いいたします。
青木空夢(不動峰・橘桔平役)コメント
本日はご来場いただきまして誠にありがとうございました。そして東京のみなさん、こんばんはー!そしてライブビューイングをご覧のみなさん、こんばんはー! というわけで改めまして、橘桔平役の青木空夢です。まず初めにですね、僕たち不動峰のことを心の底から応援してくださった皆様に謝罪をさせてほしいなと思ってまして。実は僕、各地方で青学に勝つって言い続けてたんですが、結局1回も勝つことができませんでした。本当にすみませんでした! 気持ち的には今日こそは勝つってずっと思ってたんですけど、やっぱりそこはさすが青学だなっていう。本当に残念です。悔しいけど青学のみんな、おめでとう。そして本当にいままで素敵な試合、素敵な公演を一緒に作りあげてきてくれて本当にありがとう。これからどんどん強いチームが現れてきますが、僕たち不動峰に勝ったんだから、絶対に負けるなよ。……青学にひとこと言えたので、不動峰にもひとこと、ふたこと言おうかなと。僕がやる橘桔平は、太陽のような暖かさを持った部長ではなかったんですが、どちらかと言うと楽屋とかでゴミが落ちてたら「誰だこのゴミ」って、そういうことを言う部長だったんですが(笑)、僕のことを部長として慕ってくれて本当にありがとうございます。つらいこともチームとして悩んだこともありましたが、ここまで折れずにやってこれたのも、信頼できるみんながいてくれたからだと思っています。本当に本当にありがとう。そして本日ご来場いただいた皆様、ライブビューイングをご覧のみなさま、劇場にはこれなかったけどどこかでテニミュを応援してくださっている皆様、そしてスタッフさんをはじめまして、テニミュを支えてくださっているすべての皆様、このような幸せを感じさせていただき、本当にありがとうございます。感謝の気持ちで終わろうと思ったんですが、ひとつだけ言いたいことがありまして、7月末から8月頭にかけまして不動峰チームライブというものがあります。皆様と素敵な時間を共有したいなと思ってますので、また僕たち不動峰に会いにチームライブに来てください。お願いします。
古田一紀(青学・越前リョーマ役)コメント
本日はご来場いただき……(涙で言葉を詰まらせながら)ちょっと待ってください……。本日はご来場いただき、本当にありがとうございました! 本日、無事に不動峰公演、大千秋楽を迎えることができました。誰一人欠けることなく、この全員で大千秋楽を迎えられることを、本当に幸せに思っています。(呼吸を整えながら)……よし。思い返すとこの公演が始まってから、楽しいこともキツイこともあったんですけど、そのすべてがあったから、今の僕たちがいるのかなと思います。全66公演、関わって下さったスタッフの皆さん、応援に来てくださったみなさん、本当にありがとうございました! 次は各チームのライブがありますので、そこでみなさんにお会いできることを楽しみにしています。
ミュージカル「テニスの王子様」TEAM Live SEIGAKU
期間:2015年6月10日(水)~14日(日)
会場:AiiA 2.5 Theater Tokyo
期間:2015年6月27日(土)~28日(日)
会場:京都劇場
ミュージカル「テニスの王子様」TEAM Live FUDOMINE
期間:2015年7月29日(水)~8月1日(土)
会場:AiiA 2.5 Theater Tokyo
期間:2015年8月8日(土)~8月9日(日)
会場:京都劇場
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