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「GALAXIAS」高い画力と大胆なコマ割りで魅せる、王道ど真ん中のボーイミーツガール冒険譚
2024年11月18日 17:30 PR果坂青「GALAXIAS」
最高統治者“竜王”暗殺から数年。尻尾の生えた能力者“竜人”たちが暮らす王国の片隅で、人間の少女・ジオは冒険の日々に憧れ、田舎暮らしの現実を儚んでいた。しかし記憶を失った不思議な青年・ネレイドと出会ったことで、ジオの人生は一変。2人は冒険に繰り出すこととなる。週刊少年マガジン(講談社)で連載中の、王道バトルファンタジーだ。
文
読者を牽引する「知りたい」という知的好奇心
──不思議な青年と少女が出会い冒険に出る。「GALAXIAS」を一言で表すなら「王道ど真ん中のボーイミーツガール冒険譚」なのだが、本作にはその王道をより強固なものにする、圧倒的な力強さと輝きが詰まっている。
物語の舞台は、尻尾の生えた能力者“竜人”と人間が共存する世界。その片隅の村で暮らす人間の少女・ジオは、まだ見ぬ世界に憧れを抱き、いずれ冒険に出たいと願うも父親に反対され平坦な日々を送っている。しかし、記憶を失った竜人の青年・ネレイドと出会ったことで彼女の人生は一変。竜人と世界を巡り、未知へと挑む冒険が幕を開ける。
誰かを救いたい、強くなりたい……。思い返せば、いつだってマンガの主人公たちはさまざまな願望を胸に冒険へと旅立って行った。ジオとネレイドも例に漏れず「〇〇したい」に導かれ冒険の扉を叩くのだが、2人を突き動かすものの正体。それは「知りたい」だ。
この広い世界のすべてを知りたいジオと、自分が何者なのか知りたいネレイド。生まれはもちろん、持ち得る能力も異なる2人だけれど、互いの「知りたい」が強固な絆となり冒険という名の大きな一歩を踏み出す。知的好奇心は、本作のようなファンタジーマンガの主人公ではない私たち読者にとっても身近にあるもの。だからこそ、ジオとネレイドのどこまでも力強い「知りたい」はまるで読み手の胸ぐらを掴むかのようにぐいぐいと牽引するし、その先にある奇跡と世界の広がりに思わず胸が高鳴る。
圧倒的な画力、大胆なコマ割りが魅せるもの
そして、この力強い「知りたい」を輝かせ、物語を一層盛り立てるのがイラストレーター出身の作者・
また、竜人であるネレイドが繰り広げる戦闘シーンは、ただただ圧巻。尻尾を変幻自在に操り相手に攻撃を仕掛ける場面は、まるで土煙りの匂いすら感じられそうなほど緻密な筆致で描かれている。加えて、大胆なコマ割りによって表現される時間の流れ。戦闘シーンのスピードと勢いはもちろん、ジオが新たな街に足を踏み入れたときのなんともいえない高揚感、空を飛んだ瞬間の広大な空の奥行き……。まるで2人と同じ空間、感情を共有しているかのような没入感がそこにはある。それと同時に、世界とはただ一方的に受容するものなのではなく、自分の五感で咀嚼するものなのだと、この世界を面白がるためのヒントをもたらしてくれる。
「人間は冒険が大好きなんだ」その一言に尽きる
キャラクターの力強い知的好奇心と作者の圧倒的画力という輝きを携え、「王道ど真ん中のボーイミーツガール冒険譚」を潔く歩む「GALAXIAS」。ちなみに、作者・果坂青氏にとっては、なんと本作が連載デビュー作であるが、遡ると2022年に50年以上の歴史を持つ新人漫画賞・週刊少年マガジン新人漫画大賞にて最高賞にあたる「特選」を受賞。「GALAXIAS」のプロトタイプとなった受賞作は歴代最高得点を獲得するなど、“マンガの主人公”感溢れる華々しい経歴を持つ。
ジオとネレイドの冒険の行方はもちろん、果坂青氏の作家としての歩みからますます目が離せない。その理由は、ネレイドの言葉を借りるなら「人間は冒険が大好き」だから……。その一言に尽きる。
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