東京カランコロン“電源オン”でリスタート、ニューアルバムお披露目したeggman公演

東京カランコロンが8月18日に東京・shibuya eggmanでワンマンライブ「夏祭りだよ全員集合！～ニューアルバム全曲披露フリーライブ～」を開催した。

これは東京カランコロンが10月4日にニューアルバム「東京カランコロン01」をリリースすることを記念して大阪と東京で行われたフリーライブ。彼らはアルバムの全収録曲に加え、Twitterで行った楽曲の人気投票で1位に輝いたナンバーを演奏した。

ファンの手拍子に迎えられてステージに上がった東京カランコロン。いちろー（Vo, G）が登場するなりフロア前方のファンとハイタッチをしまくり「皆さん準備はできてますか！」と呼びかけたのち、バンドは「321で」でハツラツとライブをスタートさせた。さらにおいたん（G, Cho）がキレのあるギターサウンドを鳴らした「ビビディバビディ」、いちろーとせんせい（Vo, Key）が息ぴったりのハーモニーを響かせた「シークレットランド」と続けて、序盤から観客のテンションを引き上げる。

いちろーは今回のライブを開催した理由について「僕らが大事にしているライブで、直接生で演奏を観てもらったらアルバムのよさが伝わるんじゃないかなと思った」とコメント。アルバム発売のおよそ1カ月半前に全楽曲を披露するという内容については「前人未到ですけど……新曲ばっかやるイベントなのに、こんなに集まってくれてありがとうございます」と語り、集まったファンに感謝の気持ちを表した。

おいたん、かみむー氏（Dr）、佐藤全部（B）がそれぞれソロを披露した「つよがリズム」で観客を惹き付けたバンドは、さわやかなギターリフと温かなキーボードサウンドが印象的な「ハッピーエンディング」でフロアを幸せムードに。せんせいが夏の環七を友達と自転車で“爆走”していたときに作った曲だという「アンサンブル」では、彼女が着席してじっくりとキーボードの弾き語りを始め、次第にメンバーと心地よいアンサンブルを紡いでいった。

いちろーがシャワーを浴びているときに思ったことを歌詞に書いたという「かさぶた」で彼は大人な雰囲気をまとい、エモーショナルに歌声を響かせて観客を魅了する。その後のMCは、彼らが今年shibuya eggmanの新レーベル「TALTO」に第1弾アーティストとして所属したという話題に。これに関連して、いちろーはニューアルバムのタイトル「東京カランコロン01」の「01」は、パソコンの電源マークから来ていると説明する。このアルバムには「今年電源をオンにしてリスタートする」という思いが込められているとのことで、いちろーは「僕らにとって大事なアルバムだから、皆さんにとっても大切なものになればいいな。そして僕らにとって皆さんはとても大事な存在で。皆さんにとってもカランコロンが大事な存在になってくれたらいいなと思います」とファンに思いを伝えた。

バンドは「トーキョーダイブ」で演奏を再開し、ラストスパートをかけていく。いちろーは「渋谷ありがとー!!」と声を上げ、せんせいはステージ前方で観客と目を合わせながら歌声を届けた。ミラーボールが回る中ポップなキーボードの音色が弾けた「どういたしまして」を経て、本編はアルバムのラストナンバーでもある「走り出せロンリー」で幕を閉じた。アンコールではせんせいと佐藤のショートコントの披露を経て、人気投票1位に輝いた楽曲「フォークダンスが踊れない」が演奏されることに。「最後、皆さん踊って帰れますか！」といういちろーの言葉から、バンドはダンサブルなサウンドでフロアを揺らす。曲中にはせんせいがいちろーに手を取られながらくるくると回り、ファンを大いに盛り上げていた。

なお東京カランコロンは11月から、全国11カ所を回るアルバムリリースツアー「久々の全国ツアーですけど、再起ん動？」を開催。ツアーファイナルは12月9日に東京・WWW Xでワンマンライブが行われる。バンドのオフィシャルサイトでは、8月27日23:00までチケットの先行予約を受け付ける。